ベルギーを旅しながら絵を描く日本人画家

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日本人で絵を描きながら世界を旅している人は世の中には結構いる。

 

僕もその中の1人であるのだが、僕の場合は「画家になる方法」を探し求めながら旅をしており、海外で絵を描いて収入を得る方法はとっくの昔に発見してしまった。

 

海外で収入を得る事は思っていたほど難しくはない。

 

しかし、日本で画家になる方法をまだ発見できていなかった僕は、とりあえず旅をしながらその方法を探し求める事に。

 

 

そんな中で立ち寄ったのがベルギーのブリュッセルである。

 

ここには沖縄で仲良くなったジュリアンが住んでおり、彼の家に泊めてもらう事に。

 

 

ジュリアンが仕事の合間はブリュッセルの街を散歩したり、博物館などに行って絵に役立つ情報を得る事を中心に日々の生活を過ごしていた。

 

ブリュッセルの公園で絵を描く

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この日は天気がよかったので散歩がてらスケッチブックと鉛筆を持って、ブリュッセルにある大きな公園にこれから描く絵の下書きを描きに行く事に。

 

 

ブリュッセルの公園は本当にのどかだ。

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鳥のさえずりが聴こえる。

 

遠くの方では日陰に座って話をするマダム達。

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子供と一緒に白鳥に餌をやりながら、のんび休日を過ごすお父さん。

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広い草原の真ん中で水着になって寝転がりながら読書を楽しむ人。

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リラックスした状態で今までの旅を振り返り、その中で得た絵に関する情報を整理する。

 

すると新しい作品の形と言うものが生まれてくるのだ。

 

これはスペインを旅していた時から描いている下書き。

 

この下書きの後キャンパスに絵具で描いていくのだが、恐らく完成はこの下書きよりもさらに細かくし上がっているのだと思う。

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僕は日本に長期滞在すると決めた時は東京で個展をひらこうと考えている。

 

その時に絵の下書きも個展に展示しようと思い、旅をしながら下書きも描きためようとしているのだ。

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この文字は僕が考えた僕だけにしか読めない文字。

 

なぜこんな事をするのかと言うと、絵と言うのは僕が死んだ後も数百年はその形のまま残る財産だと考えている。

 

そして200年後、300年後の未来の人達に僕の秘密のメッセージを届ける必要があり、それは今のこの世に生きている人には理解できない事である。

 

なのでこのメッセージを今の誰かに伝える事はない。

 

この言葉の意味を誰にも言わないまま僕はこの世を去る覚悟である。

 

外国の公園はアベックがやたらと多い

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平和な公園で愛を育むカップルがやたらと多い。

 

日本ではありえない光景だが、ここではこれが普通なのだ。

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朝から夕方までこの体制でイチャついている。

 

疲れないのだろうか?

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日本でこのような事をすれば異様な目で見られる事があるが、外国だと路上でキスをするのも普通。

 

日本人と外国人の考え方の違いがおもしろい。

 

外国人からすれば「何がいけないの?」となるのだろう。

 

僕もこれはどちらかと言うと良い事だと思う。

 

日本人は他人の目を気にする傾向にある人が多いが、外国人はむしろそれをアピールしてくる人の方が多い。

 

国や文化の違いで考え方も違う。

 

これは絵に関してもそうだ。

 

 

日本ではまだまだ芸術に対する考えが根付いていないが、外国だと数百万の絵でも気にいれば買いたいと言う人の割合が日本に比べてかなり多い。

 

この事から日本で画家になるのが難しいと言われ、日本人の絵描きは海外に行き成功を収めている。

 

ブリュッセルでハマった食べ物

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ブリュッセルに来て気付いた事がある。

 

ブリュッセルの食は美味しい。

 

以前ウサギを食べにレストランに行ったが、ウサギの肉は柔らかくて肉汁が溢れ出てきて、今まで食べてこなかった人生をもったいないとまで思ってしまうほど美味しかった。

 

ウサギを食べた時の記事がこちら
高級レストランで美味すぎるウサギの肉を食す!

 

しかし、ウサギ以外にかなりハマった食べ物がある。

 

それが上の写真のパン。

 

パン自体ではなく、その上にのせているディップと呼ばれるもの。

 

オーストラリアでもこの食べ物にハマり、よくニンジンやキャベツにのせて食べていたが、ブリュッセルのディップはかなり種類もあり、いくつもの味を楽しむ事ができる。

 

しかも、全て美味しい。

 

ブリュッセルに行った時にはこのディップを是非食べてもらいたいと思う。

 

あなたは日本の歴史を語れますか?

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十分のんびり過ごし、下書きもキリのいい所まで描き終えたので一度ジュリアンの家に帰る事にした。

 

ジュリアンはすでに帰宅しており、この後ブリュッセルの街を案内してくれると言う。

 

旅を辞められない理由がここにある。

 

外国人の友人ができれば宿代も浮く事もあるし、その街に住んでいる友人ならお勧めのスポットをピンポイントでまわる事ができ、普通の旅行に行くよりも濃厚な時間を過ごす事ができるからだ。

 

電車に乗ってジュリアンと一緒に街を観光する。

 

・・・っがその前に僕はジュリアンに対してどうしても毎回気になる事があった。

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ジュリアンの足下を見るといつも違う色の靴下をはいている。

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何で違う色なのか尋ねると、朝起きる時に適当につかんだ靴下をはくから違う色になるけど、別にそれを気にする事もないし、大きな問題でもないので何色でも良いと言う。

 

 

ジュリアンはいい奴だがたまに変な事を言うおもしろい友人だ。

 

ジュリアンは街の歴史の話をしてくれた。

 

ここは何年に何のために建てられただとか、これにはこんな意味があるだとか・・・

 

日本人は自分の国の歴史を語れる人はあまりいないのではないだろうか?

 

外国人と話していてよく思うのだが、その国の人はその人が生まれる前の歴史や出来事について明確に説明できる人が多かった。

 

僕は日本人だがここまで明確に説明する事ができない。

 

学生時代の僕は勉強が嫌いでめんどうになれば、学校をさぼって近くの大学の敷地内でハトに餌をやりながらのんびり時間が過ぎるのを待っていた。

 

特に当時の僕は社会や歴史に全く興味がなく、日本の歴史を語れと言われても説明できない。

 

世界を旅してからは、日本人なら日本の歴史を語れるくらいにはならなくてはと思ったし、年を重ねる事に歴史に興味が湧いてきたので、遅れながら日本の歴史について勉強している。

 

旅する画家のまとめ

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ジュリアンに観光に連れていってもらったが、朝から公園で絵を描いていたせいか、疲れて芝生の上でいつの間にか寝てしまっていた。

 

ジュリアンはその様子を起こす事なく見守っていてくれたようだ。

 

本当にいい友人に巡り会えた。

 

旅をすると絵の仕事も得る事ができ、しかもこのような良い出会いが毎日のように訪れる。

 

現在、もしも絵を描いていて悩んでいるのなら僕は海外を旅する事をお勧めしている。