海外で活躍できるアーティストになりたい中学生からの相談にのる

ドイツのベルリンからチェコのプラハに到着した。

 

 

旧市街でドイツで使っていたユーロからチェコの通貨チェコ・コルナに両替して街を探索する事に。

 

街には様々なオブジェが展示されており、やはりヨーロッパはどこの国に行ってもアート文化が日本よりはるかに根付いている事がわかる。

 

 

僕がヨーロッパを旅する目的は、様々なアーティストの作品にふれ、そこからインスピレーションを頂いて絵に反映させるためだった。

 

さらにアーティストからだけではなく、その土地にしかないものを見て、脳に刺激を与える事も目的としている。

 

今回チェコに来た理由は、ドイツの宿で仲良くなった韓国人の女の子が教えてくれた「人骨教会」を直接この目で見て新しいインスピレーションを得るためだ。

 

旅の経験や刺激が僕の画家人生を支えていると言っても過言ではない。

 

 

本当に旅に出てよかった・・・

 

 

学生時代の僕からすればまさか絵を描いてお金を稼ぎながら旅をするなんて想像もしていなかった。

 

経験と知識は僕の人生に最大の武器を与えてくれたのだ。

 

 

 

そういえば先日、卒業を迎える中学3年生の子から相談がきた。

 

彼は高校に進学する気もなく、ましてや就職するなんて考えは、これっぽっちもないようだ。

 

 

一部を抜粋して相談メールを載せておこう。(許可はとったので大丈夫)

 

ZiNさんこんにちは!

僕は現在中学3年生で今年卒業するのですが、高校にはいかず、就職もする気がありません。

昔から絵を描く事が好きで漠然といつか世界で活躍できるアーティストになりたいと考えていました。

そんな時にZiNさんの事を知り、ブログを読む内に僕がやりたい事をすでにやっている人だと思い、今メールを送らせていただきました。

親からは高校だけは卒業して欲しいと言われているのですが、どうしても海外で活躍したいと思いが強く

高校なんて行っても意味があるのか?っと思ってしまっています。

もしもZiNさんがこの状況ならどのようにしますか?

あと海外の旅にでるのにどんな準備が必要でしょうか?

できれば今年中に行きたいと思っているのですが費用はどのくらいかかりますか?

質問が多くなってしまいましたがよろしくお願いします。

 

 

彼のように画家やアーティストになりたいと思っている人からのメールで僕のメールボックスは埋めつくされている。

 

まだまだ若いのに将来の夢がある事は本当に素晴らしい事だと思う。

 

 

 

僕が中学3年生の頃なんて将来の事なんて一切考えず自由気ままに生きていた。

 

まぁ今でも自由に生きてはいるが、当時は目標もなければ夢もなかった。

 

 

もしも僕の今の記憶がそのままで彼と同じ状況になったとしたら僕は、高校は一応行くが定期的に海外の旅にでているだろう。

 

 

高校時代はかなり楽しかったし、一生の付き合いとなる友人も高校で数多く出会ったので、それをわざわざなくしてまで高校に行かないという選択はしない。

 

しかし旅に出た方がいいのは事実なので、夏休みを利用したり、確実に高校を卒業できるまで単位をとった後に海外の旅にでる事にするだろう。

 

 

 

なぜこのような選択をするのかと言うと、すでに海外で絵を描いて収入を得る方法を知ってしまっているからである。

 

日本の安い時給のバイトで汗を流すより遥かに稼げるし何より楽しいのだ。

 

 

 

なので彼も画家、もしくはアーティスト意外の仕事は絶対にしたくないと本当に強く心で思っているのであれば、今からお金を貯めて海外に刺激を求めて、ちょくちょく旅をして欲しいと思う。

 

 

もちろん高校はどちらかと言えば行っておいた方がよい。

 

そこで困った時に助けてくれる友人と出会う可能性が非常に高いからだ。

 

あと他の質問で「旅の費用はいくらかかりますか?」っとあったが、ワーキングホリデーなら18歳から適用されるため、働きながら旅をする事ができるのでお金の事はそれほど心配しなくてもよい。

 

 

 

旅をする上で一番必要なのが「何を目的とするか?」である。

 

何も考えずに旅に出てしまうと、ただの旅行になってしまい、画家になる活動もできず、英語も話せないまま帰国という形になってしまうのが一番最悪だ。

 

 

なので何か一つでも目標を立てて、それを達成する事を心がけて欲しいと思う。

 

 

 

僕が旅に出た時の当初の目標は

 

・英語を話せるようになる

 

・絵で収入を得る方法を探す

 

・外国人の友人をつくる

 

っというような目標を立ていたが、それ以上に得るものがあった。

 

なので今こうしてヨーロッパの旅を続ける事ができているのだ。

 

 

 

チェコの街をブラブラ散歩していると、いつのまにか夕方になっていた。

 

 

プラハの有名なヴルタヴァ川沿いを歩いていると多くの観光客が川沿いのレストランで食事を楽しんでいた。

 

こちらは少しお高めの船上レストラン。

 

ここでもバスキングでお金を稼いでいるアーティストがいた。

 

 

彼らの演奏が心地よく耳に入ってくる。

 

プラハの旧市街の向こうに夕日が沈んでいく風景を眺めるながら一人でビールを飲む。

 

僕にとって最高に贅沢な瞬間である。

 

 

僕はもともと一人でどこかに行く事ができない性格だったのだが、一人旅の楽しさを知ってから一人で過ごす時間がかなり好きになっていた。

 

 

旅は人の生き方を激変させてくれる魔法のようなもの。

 

 

明日向かう人骨教会は僕にどのような刺激を与えてくれるのか今からかなり楽しみである。