アムステルダムからドイツへ向かう画家の旅

 

キッチンでお湯を沸かす音で目が覚めた。

 

チェナーのいつも通りの「ZINコーヒー飲む?」っという一言から1日が始まる。

 

そして僕もいつも通り「ジェイクは?」っと尋ねる。

 

 

チェナーとジェイクとはアムステルダムにあるラッキーレイクという宿で、僕と同じ部屋に滞在しているアメリカ人だ。

 

ある朝、目が覚めるとジェイクが違う女の人と一つのベットで寝ているのを見て飛び起きた事があった。

 

「ジェイク彼女いるのに何してんの!?これがアメリカンスタイルなの!?」

 

しかし、チェナーは何も言わずに、いつも通りコーヒーを入れていた。

 

そしてコーヒーをその彼女にも入れてあげている・・・

 

「アメリカって凄い!!」っと思っていたが、ジェイクとチェナーがいとこ同士だと知ったのはその後の事。

 

 

そんな仲の良い2人と毎日共に過ごす内に何でも話せる仲間になっていた。

 

しかし、そろそろ僕はアムステルダムを出発する。

 

 

もうすでに3週間滞在しており、バスキングで貯めたお金も少し余裕ができたので次はドイツに向かう事にした。

 

ちなみにバスキングでの稼ぎ方は

海外で絵を描いて稼ぐ方法

という記事で書いているのでこれから海外に出稼ぎにいく人は読んでおいて欲しい。

 

 

 

 

ドイツにはオーストラリアで仲良くなったフィリックスという友人がいるので彼と会う約束をしていたのだ。

 

 

荷物をまとめ、出発までまだ時間があったので、自転車を借りてスーパーに旅の買い出しに出かけた。

 

オランダの自転車にブレーキはない。

 

止まる時は逆漕ぎをしてたまらなければならない。

 

慣れていないので少し怖かったが、かなりスピードが出て風をきるのが心地よい。

 

周りは広い草原に囲まれている。

 

アムステルダムは本当に楽しかった。

 

何度も話しているが、今ままで行った国でオランダが僕の一番おすすめする国である。

 

 

買い出しも終わり、出発の時間までチェナーとジェイクとこれからの事について話をして時間を潰す。

 

 

そしてついに別れの時・・・

外国人にいきなり日本語で話しかけると、のってくる人と何言ってんの?

 

っという人にわかれるがジェイクは、のってくる側の人であった。笑

 

この後ちゃんと別れを告げてバス乗り場に向かう。

 

 

これからドイツの首都ベルリンに向かう。

 

バスでおよそ7時間ほど。

 

夜の11時くらいにアムステルダムを出発する。

 

疲れきっていたのでバスに乗り込んで、すぐに眠りについてしまった。

 

 

夜中の1時くらいだろうか?

オランダからドイツに入る国境で警察犬が車の中に入ってきた。

 

 

オランダはマリファナ合法の国であるが、ドイツでは合法ではない。

 

 

よく旅人でオランダからマリファナを持ち込む人がいるようなので、このような検査をしているのだ。

 

もちろん僕は持っていないので、そのまま気にする事なく爆睡を続けた。

 

 

 

朝6時くらいになると僕の顔を太陽が照らし始めた。

 

初めての新しい土地というのは、いつ来てもワクワクする。

 

 

 

どんな出会いがあるのか?

 

どんな楽しい事が起きるのか?

 

どんなインスピレーションを受けるのか?

 

そしてドイツのアート事情にも興味がある。

 

新しい知識と情報をネットで得るのと直接肌で感じるのとでは感じ方が全く違う。

 

 

それが絵を描くモチベーションにも繋がるし、また新たなアートを誕生させる原動力となるのだ。

 

 

 

友人はミュンヘンに住んでいるのでベルリンに到着してからすぐに宿を探す事にした。

 

 

街のいたる所にアートがちりばめられており流石ヨーロッパの街並といったところか。

 

そしてドイツと言えば当然ソーセージであるが、バスの長旅で疲れてお腹もすいていたので目の前にあったホットドック屋さんに立ち寄った。

 

 

さすがドイツ・・・

 

ソーセージが飛び出している。

 

そして美味しい。

 

 

それからしばらくしてバス停から歩いてすぐの所に安宿を発見した。

 

すぐにチェックインする事に。

 

この日は疲れたのでとりあえず宿で一日のんびりする事にした。

 

 

明日はベルリンを探検する。