英語を話せないと辛い思いをする

オーストラリアについてから宿を探して受付のお姉さんに話かけたが、この頃は英語を話すどころかワンフレーズも聞き取る事ができず、たまたま通った日本人の女性が通訳してくれてやっと宿を確保する事ができた。

しかし辛い経験はこの後だった。

 

 

 

宿には世界各国から来た旅人がリビングで騒いでいた。

 

 

 

彼らはトランプを机に並べて一枚ずつカードをめくっている。

 

負けた人はテキーラを一気飲みするようだ。

 

 

 

横目でその様子を見ながら晩ご飯にスパゲティーを食べていると騒いでいた連中が話しかけてきた。

 

どうやらゲームに参加しろと言っているようだ。

 

 

 

酒に酔っているが悪い人達には見えない。

 

僕にとっては旅の最初の出会いでもあるのでゲームに参加する事にした。

 

 

 

その内の一人がゲーム内容を説明してくれた。

 

 

が・・・

 

 

 

 

何を言っているのか意味がわからない。

 

 

 

 

 

まだ理解できないままゲームが始まってしまった。

 

順番に皆カードを引いては大騒ぎしている。

 

 

 

僕の番が来てカードを引いた。

 

その瞬間、皆が大騒ぎをした。

 

 

僕は「テキーラか?」

 

と思いテキーラを飲もうとしたら、そこにいた全員が

 

「何で飲むんだ?」

 

っと言う顔をした。

 

 

 

どうやら違うようだ・・・

 

 

 

 

彼らの中でただのテキーラ好きの日本人になってしまった。

 

その後もゲームを続けたがルールを一切把握していないので全く楽しくなかった。

 

 

 

 

そんな辛い状況を3時間ほど過ごした後いつの間にかそのまま酔いつぶれて寝てしまった。

 

もし、この時に現在の英語力があれば説明もちゃんと理解できてルール内容も把握して皆と色々な話をして確実に仲良くなれたはず。

 

 

 

 

この時ほど自分の英語力のなさに落胆した事はない。

 

 

 

 

しかし、この事がきっかけで英語を本気で勉強しようと決心し、毎日欠かさず独学で勉強する事になる。

 

 

「辛い経験は人を本気にさせる」

 

と感じた夜でもあった。

 

 

人は辛い事があると逃げてしまいがちになるが、本当に今の自分に必要なスキルと頭ではなく心で認識する事によって本気になる事ができる。

 

 

 

何かを始める時に「絶対にやる」と決めて始めてもモチベーションが保たれず、結局は諦めてしまう人がいたとする。

 

その人は頭で絶対に必要な事と認識はしていたものの、心で理解できていなかったのでそのような結果になってしまったのだ。

 

 

 

何ごとも続ける事が大事。

 

 

しかしこの時の僕はこの後、外国人との交流にうんざりする出来事が起きてしまう事となる。

 

 

その話はこのオーストラリアの旅の記事で話をしていこう。