僕の生まれは宮崎県の日向市。
以前はおじいちゃんが亡くなった時に
久しぶりに宮崎に帰って以来一度も帰っていない。
これまで世界中を旅して自由気ままに
過ごしてきて日本に帰っても近畿地方か
東京、沖縄にしか訪れていなかった。
おばあちゃんもすでに90歳を
超えているのでそろそろ会っておいた方がよい。
兵庫県の宿で十分のんびりして
過ごす事ができたので少し大阪で
のんびり過ごしてから船で行く事にした。
車があった方が宮崎を楽しめると思ったからだ。
宮崎に行くのなら船の方が快適
夕方に神戸の港から船で1日かけて宮崎へと向う。
車でそのまま行ってもいいのだが、
何十時間もの運転はさすがに疲れる。
しかし、船だと寝ているだけで次の朝には
到着しているのだ。
船で見る朝日と海から吹く風は最高だ。
船の中にあるレストランで朝食を食べ、
実家には向わず久しぶりの宮崎を楽しむ事にした。
港から道路にでるとそこには
ヤシの木がいくつも立ち並んだ道路が続く。
この風景は僕が生まれた時からあり、
この風景を見ると宮崎に帰ってきたんだな
としみじみ思う。
願い事が適うパワースポット
幼い頃に行った事がある鵜戸神宮に向う事にした。
「運玉」と言われるものを岩の上にある
穴に入れると願いが適うとされている。
男性は左手で、女性は右手で投げなければならない。
当然僕も挑戦した。
願い事は特になかったのだが、
強いて言えば沖縄にホテルを建てて
個展会場も建てる計画がうまくいきますように。
とそんな事を願って放り投げると見事に入った。
まぁ入っても入らなくてもこの願いは
自分で叶える事になるのだが・・・
宮崎の食べ物は何でも美味しい
車を走らせている途中、
山の中にある温泉施設を発見し、
そこで昼食を食べる事にした。
宮崎と言えばチキン南蛮や地鶏・・・
しかし、無性にうな重が食べたくなった僕は
迷う事なくうな重を食べる事にした。
宮崎の食べ物は何でも美味しい。
このうな重も肉厚があり、
ふわふわした食感がたまらない。
今では値段も上がってしまい
高額のものになってしまったが、
僕は美味しいものになら
いくら払っても構わない。
毎回海外から帰ってきて思うが
本当に日本食は世界で一番美味しい。
この味があるからこそ、
僕は海外に移住する気がないのかもしれない。
宮崎には野生の馬が出没する
そのまま南に進むと野生の馬が出没する地域がある。
そこは自然に囲まれ、これぞ宮崎と言った風景が広がっている。
車を走らせていると道路を横断する
野生の馬と遭遇した。
車から降りて写真を撮ると
馬も嬉しいのか笑顔で対応してくれた。
将来できれば馬を飼って広い草原を走りまわりたい。
さっきの鵜戸神宮でこの願い事をすればよかった。
日本にもモアイ像がある
モアイ像と言えばイースター島。
しかし、イースター島はかなり遠いし、
日本から行けばかなりお金がかかってしまう。
僕も旅の途中チリに滞在していた事があり、
イースター島に行こうと考えたが、
スペイン語学校にいく予定などが重なり、
断念した事があった。
そのうち行ければなと思っていたが、
実は宮崎にもモアイ像が存在する。
サンメッセ日南と言う場所には
7体のモアイ像が立っている。
左から仕事運、仕事運・健康運・恋愛運
旅行運・結婚運・金運・学力アップ
それぞれのモアイ像にはこのような
運気をアップさせるジンクスがあるとされており、
とりあえず僕は全部のモアイ像を抱きしめておいた。
ここには世界の昆虫博物館もあり、
中に入ると世界の昆虫が展示されていた。
気持ちが悪い。
そしてここにも動物が沢山いた。
そろそろ日が暮れるので実家方面に向う事に。
鬼の洗濯板に囲まれた聖なる島
実家に帰る道のりでどうしても行きたかった場所がある。
それは聖なる島と言われる青島。
ここは鬼の洗濯板と言われる波状岩で
周囲を囲まれた島であり、一昔前までは
青島神社の神職しか入る事が許されなかった
聖なる島である。
ここに来た理由は青島神社の参拝ではなく
この鬼の洗濯板を次に描く絵の参考にしようと考えた。
これは人工物ではなく自然が生み出した
脅威の絶景である。
やはり自然がつくりだしたものは美しい。
人の手で作られたものは
どうしても人の意識が入り、
デザイン的にも人の手が加えられた
雑念が入ってしまう。
これは風景画を描く時も同じで
風景を描いていたとしても
どうしても人の意識が入り、
違和感のようなものが生まれる時がある。
例えば雲をキャンパス内に全て収めてしまうだとか、
意識はしていないものの全てのラインが
同じ角度で描かれてしまうだとか・・・
このような事をなくすために僕は
普段から自然の風景をよく観察する事にしている。
宮崎でも有名な地鶏専門居酒屋
宮崎に来たら絶対に食べるべきなのが
宮崎地鶏である。
僕は絵を描く事を楽しむ人生を歩んでいるが、
その一方で食に関しても楽しむ人生を歩んでいる。
青島の帰りに宮崎でも有名な純仙(すいせん)
と言うお店に行く事にした。
僕は肉の中でも鳥が一番美味しいと思う。
地鶏専門店であるこの店に一度は行ってみたいと
昔から思っていたが中々行く機会がなかったので
今回ようやく念願のこの居酒屋に行く事になったのだ。
しかし・・・
到着して早々僕のワクワク感を奪う事になる・・・
店のたたずまいは安っぽそうで
本当に美味しいのか?
っと疑わせるような外観であった。
ここまで来て入らないのもありえないので
ひとまず中に入る事にした。
すると意外と中は奇麗で多くのお客さんで
活気だっていた。
お店の外にもテーブルがあり、
降下したなので雨が降っても心配ない。
とりあえず宮崎で販売されている
ビールを注文して一気に喉に流し込んだ。
僕はビールが大好きなので今まで
世界各国で様々な種類のビールを飲んできたが
宮崎ビールは高級感溢れる味がする。
プレミアムモルツに近い味わいだ。
車の運転は兄がするので心配いらない。
粋仙は地鶏専門店とだけあってメニューも
宮崎地鶏の種類が豊富である。
得にこの鳥の刺身・・・
美味しすぎる・・・
続いて鳥の串焼き。
やはり大阪で売っている鳥とは
確実に旨味成分が違うのが分かる。
宮崎の鶏肉は日本で一番美味しいのではないかと
思わせるほどどれもこれも美味しかった。
そして宮崎の庶民の味と言えば
この冷や飯である。
僕はあまり好きではなかったのだが、
ここで食べた冷や飯はかなり美味しかった。
子供の頃に食べた冷や飯とは味が違うような気がする・・・
僕の舌が大人になったのか・・・
はたまた粋仙の料理が
ただただ美味しいだけなのか・・・
とにかく宮崎の旅初日から良い観光もできたし、
美味しいものも沢山食べる事ができたので
今日はかなり満足する事ができた。
宮崎の実家は築100年以上
ようやく宮崎の実家に到着する事となった。
宮崎の実家は築100年以上が経っており、
何度も修正しながら未だにその原型を保っている。
まわりは山に囲まれ、田んぼから
鈴虫の鳴き声が聴こえる。
やはり田舎は良い。
僕は都会のあの忙しい雰囲気が
あまり好きではない。
なのでゆっくり時間が過ぎる
沖縄にホテルと個展会場を建てる
夢を持っているのだ。
宮崎にはいつまで滞在するか決めていない。
仕事もキャンパスとパソコンがあればそれで十分。
世界最先端技術の複製画を売る時は
大阪に戻らなければならないが、
複製画を売らなくてもお金に困らない
生活をする事ができる。
絵を売りたい時に自由に売る事も、
それが面倒なら自分で規制する事も可能。
もしかすると実家に数ヶ月いるかもしれないし、
このまま九州を旅するかもしれない。
それはその時に考えればよい。
それが僕の生き方なのだから。