夢の『世界』を描く旅する画家

そこには見た事もない
古代遺跡のようなものや
地平線の彼方まで続く森林。

 

そして樹齢何千年もあると思われる
大木が立ち並び、その横には
太陽なのか何なのかわからない光に
照らされた大きな海が広がる。

 

そして時に永遠に続くかのような砂漠、
時に異様な形でそびえ立つ巨石でできた城・・・

 

誰にも信じてもらえなかったが
小学生低学年の時からこのような景色を
飛び回る夢をみるようになっていた。

 

 

これが僕の画家を目指そうと思った理由。

 

 

それから数十年たった現在・・・

 

僕はその世界を絵にする仕事をしている。

 

 

今また新たに描いているその夢の世界。

 

画家を目指そうと志した当初の僕は
この世界を他人に見せる事ができれば
それで良いと思っていた。

 

しかし、絵を描く事を仕事にするため
僕は海外に絵の修行の旅に出発したのだが、
そこで様々な刺激を受ける事となり、
いつしか「世界」とはまた異なる
自分自身の中に眠る「アート」を
生み出す事も僕の喜びとなっていった。

 

ハワイライブペイント用に描いた作品↓

(絵画教室ZiNARTでも教えている 4K動画)

こちらも絵画教室ZiNARTの作品↓

 

「世界」と「アート」の2種類の作品を
描くようになったのだが、この2種類の作品は
それぞれ考え方も描き方も少しだけ違う所がある。

 

「世界」は冒頭でも話したように
僕の夢の中で見た世界をこれまで
現実世界の旅で得てきた景色などと
融合させて描くようにしているため
どうしても緻密な作業になってしまうため
かなり時間もかかってしまうのだ。

 

「アート」に関しては
無から生み出されるものなので
描いている内に自然と「アート」
がキャンパスの上に現れてくる。

 

そのため「世界」ほど緻密な作業には
ならず、いつの間にか完成していると

いった感じである。

 

今一番新しく描いている

「アート」と「世界」の作品↓

 

 

ちなみに僕のアート作品集はこちらから
見ていただけるのでどうぞ↓
ZiNART絵画作品集

 

夢を描く画家は世界中に存在する。

 

僕は今も世界中を飛び回ったり
日本の大自然の中で絵を描く
仕事をしているのだが、
ある日沖縄にキャンプペイントを
しに行った時にウクライナ人で絵を
趣味として描く女性と出会った。

 

そして彼女に職業は旅する画家をしている
と伝えると「どんな絵を描くの?」
っと尋ねられたのでIPadに入った
僕の絵画作品週をみせた。

 

すると彼女は興奮しながら
「凄い凄い!!綺麗!」と
言いながら次々とページを開いていく。

 

本当に彼女は絵が好きなようで
これまで自分でも何枚も描いていたようだし
美術館に通って巨匠の絵画作品を
観察する事も趣味だと話してくれた。

 

それほど他の作品を目にしている彼女も
「ZiNのような絵画作品は見た事ない!」
っと言いながら興奮した様子で絵について
熱く語ってくれた。

 

 

彼女は僕がどのようにして
このような『世界』を描いているのか
訪ねてきたので、僕も内心「信じないだろうな」
っと思いながらも正直に夢の中で見た『世界』を
描いていると話すと・・・

 

彼女は僕の知らなかった情報を教えてくれた。

 

それは・・・

 

世界各国に僕と同じような夢を見る病気?
のようなものがあり、それを絵にしている
画家も数多く存在しているっという話だった。

 

 

その話を聞いた僕は

 

「世界で僕だけではなかったのか・・・」

 

っという複雑な気持ちになってしまう。

 

 

この『世界』を見る事ができるのは
神様が僕だけに与えた世界で唯一の
特殊能力だと考えていたからである。

 

 

 

しかし、実際にそのような人がいるという事は
僕のこの夢は妄想だとか想像だとか
そういった類の話ではない事を
改めて実感する事ができたのだ。

 

 

今まで変な奴だとか嘘つきだとか
思われてしまうと思い、頭の中の『世界』の
話はしないようにして生きてきたのだが、
彼女のおかげでこうしておおっぴらに好評する
勇気も頂けたので彼女に打ち明けて良かった。

 

 

僕はこれからもこの『世界』
そしてその『世界』にある植物や
木材を利用して描く『アート』を
死ぬまでギリギリまで生み出していこうと思う。

 

 

そしてもう一つ。

 

 

僕には気になって仕方がない事がある。

 

今の時代の人にその事を話しても
意味がわからないと思うのだが、
その答えを僕は絵の中に組み込んでいる。

 

 

その目的は200年後、300年後の未来で
その答えが正しいのかどうか確認するためであり、
未来の人間にむけたメッセーじでもある。

 

 

夢の中で見た『世界』で何度か
見た事があるような風景を発見する事もあった。

 

 

それは地球のある場所に似ている。

 

もしかすると・・・

 

僕の描いているものとは

未来の地球なのかもしれない。

 

それは未来の人間にしかわからない。

 

なので僕はとあるメッセージを
絵画の中に埋め込む事にしたのだ。

 

これは絵具で描く前の下書きであるが

ここからキャンパスに絵具をのせて

これをさらに立体的にしていくようにする。

 

このようにして僕はこれからの未来への

メッセージを残す絵画を生み出していこうと思う。