今日バイロンベイを出発するのには目的がある。
ピカソの美術館に行き、作品を見てどのような
感じでピカソは絵を描いているのか?
何を考えながらキャンパスに表現しているのか?
そのために今日シドニーへ向かう。
朝から向かおうと思ったが、
バイロンベイからシドニーまでバスで
12時間ほどかかってしまうので
夜に出発した方が宿代も節約できる。
今日もバイロンベイはいい天気だ。
なので夜の9時までバイロンベイで
のんびりする事にした。
またバイロンベイに戻ってくるので
重い荷物は友人にあずけて必要なものだけ
持って行く事に。
夜の9時にバスに乗り込み
シドニーには朝の10時に到着。
体は疲れていたが新しい土地だったので
ワクワクが止まらなかった。
僕は旅をする時は何も決めないで
その土地に向かう事にしているので
宿も探さなければならない。
シドニーは大都会でケアンズやバイロンベイとは
違う宿代の高さに驚いた。
しかし、バイロンベイで絵でお金を稼ぐ方法の
片鱗を発見していた僕はまた後で稼ぐから
少し良い宿に泊まってもいいだろうと思い、
一泊4000円のホテルに泊まる事にした。
シドニーには約4日間滞在するつもり。
となると16000円必要になってくるが
バイロンベイでバスキングをすれば
10時間もあればそのぐらいの額なら
簡単に稼げる自信もあった。
荷物をおいてシドニーの街を探検する事に。
都会ではあるが緑もあり、
何と言ってもオシャレな街並みが続いていた。
少し歩くと僕の今回の目的である
ピカソの美術館に到着。
残念ながらピカソの作品は
写真に撮ってはダメと言われたので
ピカソの写真はないが、その他にも
有名な画家の作品が展示されているので
彼らの作品を紹介しよう。
展示会の中の広さは
日本の美術館に比べかなり広く作られており、
一日で全ての作品を見る事は不可能であった。
ちなみにピカソ以外の作品だけを
鑑賞するだけなら無料である。
その中でも興味深い作品を発見した。
これが何だかお分かりになるだろうか?
近くでよく見てみると・・・
全て木で出来ている!
布のしわから魚の鱗まで繊細に掘られ、
一本の木からできている作品だ。
僕もいつか何か新しい商品を販売しようかと
考えていた所だったのでちょうど良い
参考資料を見る事ができた。
これは使える・・・
このように美術館に行くといつも
新しい発想を与えてもらえるので
表現者は世界の美術館巡った方が
新しい発想が生まれるので良い。
その中でも絵画から得るものは
画家にとって重要な情報である。
バックの空の色の表現。
雲が光に反射している細かい部分。
山の光と影のバランス。
湖に反射する風景の濃さ。
絵全体のバランスとアングル取り。
僕にはまだまだ表現しきれていない
描き方と言うものが存在する。
この描き方を真似するのではなく
盗んで自分のスキルに追加する形で
学ぶように絵を描いていくと
誰でも絵の上達は可能になってくる。
ここで継続して描き続けれるか
追求しきれずに諦めてしまうか・・・
これが出来るか出来ないかで
絵で仕事をする人の大きな分かれ道となるのだ。
僕は非常にいい刺激をもらったので
これを一生追求し続け、僕の頭の中の世界を
最大限に表現できるようにしていくつもりだ。
なので僕は旅をしている。
そんな中でさらに興味深い作品を発見した。
ん〜・・・
どういう事なのか?
英語で説明文が記載されていたが、
この頃は英語を読めなかったので
この作品の意図はわからない。
しかし「見る人が足を止めてみる」
作品である事は間違いない。
それにこれだけ大きな美術館に
飾られているのだから
何か意味があって描いているのだろう。
絵だけ見ると誰でも描けると
考えるかもしれないが、これは
作者の考えや思いが込められている
作品だと感じとれた。
しかし・・・
未だにどういった意味があるのかはわからない。
ここでちょっとしたまめ知識を紹介する。
それは人が絵を見る時は大きく分けて
2種類の人間に分かれるという事。
1人目はその作品のタッチや表現力を見る人。
2人目はその作品を描いた人物に興味が行く人。
どちらが絵を買ってくれる可能性が高いのかは
2人目の作品を描いた人物に興味が行く人である。
どれだけ奇麗でも、どれだけ繊細な絵でも
その絵を描いた人に興味が行かなければ
絵を買う確立が急激に下がってしまう。
これは得にブランドものに目がない
日本人に多い傾向のようだ。
この事から、日本人画家は有名にならなければ
画家として生活できないと思い込む人が多い。
しかし、僕は日本ではあまり有名ではないが、
旅をしながら絵を描いて生活できる知識を持っている。
いつまでも日本の常識に捕われていては
そこから脱出する事が困難になってしまうため
結果的に諦める手段を取らざる得ない状況に
おちいってしまう人達が多いようだ。
このような人達に気がついて欲しい。
やり方次第では絵で生計を立てながら
生きて行く事も可能だと言う事を。
これだけ言ってもまだ理解できないと思うので
詳しくはメールマガジンで語っている。
興味のある人だけ読んで欲しい。
そんなこんなでピカソの美術館では
多くの刺激とインスピレーションを頂いた。
この日は質の高いホテルでのんびりする事にした。
旅は人生を激変させるきっかけ
となる出来事に数多く遭遇する。
もしも今現在、
絵が描けないと悩んでいるのなら
僕は旅に出る事をお勧めしている。
カテゴリ:オーストラリア絵描き修行の旅