アクリル画を描き始めて8年が経ち、現在も愛用している絵の具がリキテックスという絵の具だ。
僕は画家の仕事をして収入を得ながら、これまで世界43ヶ国以上を旅してきたがリキテックスがなければ仕事をとる事ができなかったのではないだろうか?
海外でも購入できるが僕は日本で40本以上の色の種類を買って、それを持って海外へ旅にでた。
それほど僕が愛着を持って使っている絵の具だ。
今回はリキテックスの特徴とその便利さをまとめてみた。
リキテックスの堅さは2種類ある
リキテックスはレギュラータイプとソフトタイプがあり、それぞれの特性がある。
レギュラータイプは少し固く調整されていて、油絵のようなタッチを描く時にも利用されており、僕はこのレギュラータイプを利用している。
ソフトタイプはレギュラータイプに比べて水分が多く、チューブからだしてもサラサラしていて背景などを描く時に、何度も重ね塗りしやすいようにできているのでムラになりにくく、自然なグラデーションが描ける。
僕のタッチだとレギュラータイプのような固めの絵の具が適しているし、水を含めて描くとソフトタイプとあまり変わらない仕上がりになるので、僕の場合はこのレギュラータイプだけを使用して背景などを描く時は水で薄めるようにしているので無理にソフトタイプを買う必要はない。
色の種類が豊富
レギュラータイプは107色あり、ソフトタイプは101色あるようだが画材屋さんに行くと新色が毎回新発売されているので、これから数は無限に増えていくのではないだろうかと個人的には楽しみながら新しい色が販売されるのを心待ちにしている。
乾燥時間が早い
絵を描く時の最大の敵は乾くまでの待ち時間だ。
待っている間の時間で集中力がきれてしまい他の事を始めてしまう人は多くいるのではないだろうか?
しかし、リキテックスはチューブからだして一塗りして約10分程度で乾燥するため作業の効率もよくなるし、油絵のように長時間待つ必要がないのがリキテックスの特徴だ。
水分を多く含んでしまうとその分、乾燥時間も長くなってしまうので、そんな場合はソフトタイプを使う方がいいのかもしれないが、のんびり描く時間があるのならレギュラータイプで十分だろう。
乾くと耐水性になる
リキテックスの最大のメリットが耐水性になるという事だ。
リキテックスは水溶性の絵の具なのだが乾くとゴムのように柔軟な性質に変化するので、その上から水を多く含ませた絵の具を重ね塗りしても自然な色合いで色をのせていく事ができるので、立体感をだしたい時や油絵のように厚塗りするのにも最適な絵の具なのだ。
どんな物にも描く事ができる
乾くとゴムのようになり粘着性もあるため、様々な素材に塗る事ができるのもリキテックスの特徴だ。
僕もこれまで石や布、そして木でできたテーブルや学校の壁などにリキテックスで描いてきたが、何年経ってもその状態を保っているので色あせて上から描き直す必要もない。
まとめ
リキテックスには他にもリキテックスプライムという高級なものや比較的安く、しかも大容量で売っているリキテックス リキッド、最近ではスプレーなどでも売られている。
あなたの絵にあったリキテックスを買うのが一番いいかもしれないが多くの人に愛用されているのが、このレギュラータイプ・ソフトタイプなのだ。
僕も絵を描きだした当初は様々なタイプのリキテックスを使用してきたが一番描きやすいと感じたのが、この絵の具だったので一度試してみる価値は十分にある。