イスタンブルからカッパドキアへ行く時にある事件が起こっていた。

昨日のイスタンブルの街にいた大勢の警備隊はすでに撤退していた。

 

死者がでるほどのデモがあったとは思えないほど、早朝7時のイスタンブルの街は穏やかな朝を迎えていた。

 

 

今日からスターウォーズの撮影でも使われたカッパドキアに向かう事にした。

 

 

朝7時のバスに乗り、まずはトルコの首都アンカラを目指す。

 

トルコではイスタンブルとカッパドキアが有名であるため、イスタンブルを首都と勘違いしている人が大勢いるが、実はアンカラがトルコの経済を支えているのだ。

 

 

イスタンブルからバスで約6時間。

 

アンカラに到着したが、僕はすでに気持ちはカッパドキアに向かっていたので、この日はすぐに宿を探して明日に備え睡眠をとる事にした。

 

 

カッパドキアは異様な岩山の形に無数の穴があいており、その中に無数の部屋や協会が作られている地球ではないような景色を見る事ができる場所。

 

 

僕はその光景を目に焼き付けて、僕の頭の中の世界をよりリアルなものにするため、カッパドキアの岩山から何かを感じ取れれば画家としても、またさらに成長できるのではないかと確信していた。

 

 

 

しかし・・・

 

 

 

一つ悲しい事件がつい3日前に起きていた事をネットのニュースで知る事になる。

 

 

 

日本人の女子大生2人がカッパドキアを観光している時、トルコ人の男にナイフで刺され一人は死亡、一人は重軽傷をおったようだ。

 

 

ゼミ渓谷と言う日本人はあまり行かない場所で事件は起きたようだが、カッパドキアは比較的治安も良く、そんな事件が起きているとは想像もできなかった。

 

 

これからそのカッパドキアに向かう事になる。

 

 

能天気に旅をしていた僕に始めて緊張感が漂った事件であった。

 

 

アンカラを早朝6時に出発した。

 

バスから見る景色がみるみる変わってくる。

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360度どこを見ても砂山が風で崩れたような形の岩が広がっている。

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まだ到着していないがもうすでに地球には見えない異様な景色に僕は心が踊るようにワクワクしていた。

 

 

そしてアンカラを出て5時間後ようやく街のバスの停留所に到着した。

 

カッパドキアの街は異様な景色とは裏腹に、のんびりした平和な雰囲気で、まさかここであんな悲しい事件が起こるとは誰も思わなかったであろう。

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馬が常に草を食べれるように耳に餌をぶら下げている。

 

そして街の至る所に日本とトルコの国旗が並んでいた。

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これはトルコから日本への有効の証でもあり、なぜこんな事になっているかと言うと、初代大統領ケマル・アタテュルクが日本人の生き方を見本にしろ!と言っていたほど日本人を尊敬していた事から、トルコ国民にとって身近な存在になっていった。

 

他にもトルコでは日本のテレビ番組が頻繁に放送されており、そういった背景もあるようだ。

 

そして何と言っても1890年にトルコの難破船を日本人が助けた事がトルコ国内で報道され、日本人を尊敬する心に拍車がかかったのではないかと推測される。

 

穏やかなカッパドキアの街は平和そのものであった。

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そして宿を発見したので飛び込みで入る事にした。

 

この宿は驚くほど安いにも関わらず、中は豪華なつくりになっており、まるで高級ホテルのような作りになっていた。

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この宿の情報は次の機会に紹介して行こうと思う。

 

宿にチェックインした僕はビールを飲みながら、これから何をするか考えるのだった。