恐怖を感じる世界観・・・独特の思想で描かれた絵画作品ベスト3

人によって絵の世界観が違い、その中でも見る人に恐怖を与える作品を描く画家も少なくない。

 

しかし怖くもあるがどこか引き寄せられるその世界観は言葉では説明できない気持ちになる。

 

僕の作品もよく奇麗だけど、どこか恐怖を感じると言われる事がよくあるが、僕とはまた違う表現で描かれた画家の作品を僕の感じた事と共に3つ選抜して紹介しよう。

 

小山田二郎

彼の経歴を知る所からすでに恐怖を感じざるえない。

 

彼はすでに他界しており、57歳の時に突然失踪し、その後は世間との交流をせず特定の画家の仲間と作品を描き上げていった。

 

第二次世界大戦のまっただなかで絵を描く事ができず、愛国心が強かった日本から求められるものと言えば、戦争をする事は好ましい事だといった表現をしろと言うものばかりだったようだ。

 

戦争なんて誰もしたくもないし彼も嘘はつけなかったようで、そんな日本の洗脳しようとする環境にうんざりしていた。

 

彼は2歳の時から難病にかかってしまい、顔のコンプレックスから次第に人との接触を拒むようになったと言う。

 

彼の描く作品の中にはアダムとイヴをモチーフとした作品があるが、今までに見た事もないアダムとイヴを表現する。
出展 search.artmuseums.go.jp
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他にも様々な作品を描いており、風船のようなものに顔を描き、少し不気味さの中に笑いの表現も組み込まれている。

 

僕が注目したのは背景の描き方である。

 

調べてみると水彩がで描かれているようだが、明らかに他の水彩画家とは違う手法をつかい独特の表現をしている。
出展 www.art-index.net
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彼の作品の中には目が多く描かれているのが特徴的で、それが何を意味しているのかはよくわからない。

 

社会への不満をぶつけていたのであろうか?
出展 www.tokyoartbeat.com
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とにかく恐ろしくもあるが、その画力に引き込まれる作品でもある。

 

ズジスワフ・ベクシンスキー

恐怖の絵と言えばこの人物。

 

彼の描く作品には恐怖しか感じない。

 

日本では怖い絵はあまり人気がなく、家に飾ろうと思う人も少ないが、アメリカやヨーロッパでは、このような恐怖を感じさせる作品を愛する収集家も数多く存在する。

 

僕は彼の絵のタッチや世界感は好きだが、さすがに家に飾ろうとは思えない。

 

なぜなら彼の絵は死や終焉、そして破壊などをテーマとしてい描いており、今の僕にとって怖い以外の何者でもないからだ。

 

彼は結婚していて妻と子供もいたが、妻が死んだ後に息子が鬱で自殺している。

 

しかしそれが原因でこのような作品を描いたわけではないようである。
出展 zdzislawbeksinski.blogspot.com
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しかし見れば見る程恐怖を感じる。

 

彼の絵を3度見ると死ぬと噂されていたりもするようだが、僕はすでに数十回見ているので心配はないようだ。
出展 art.vniz.net
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彼のタッチもまた独特で布や筋の描き方が非常に細かい。

 

この部分のスキルを盗み僕なりの描き方で描く事によって、さらに独特の作品を生み出すのに効果的だ。
出展 zdzislawbeksinski.blogspot.com
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彼は友人の子供に人生の終止符をうたれており、その原因はお金を貸して欲しいと言ったのを断った事から殺害されたと報道されている。

 

なぜか恐怖を描く画家の人生は過酷である事が特徴的である。

 

まるで自分の人生を暗示しているかのようだ。

 

僕も奇麗だけど怖い絵と言われてはいるが、将来はのんびり海を見ながら絵を描いて、笑いながら死んでいきたと考えており、悲惨な死に方だけはしたくないと願っている。

 

オットー・ディクス

彼の作品は第一次世界大戦で行われた悲惨な事実や、戦後のドイツの現在では考えられないような環境を見たまま描いた作品だ。

 

これらすべてがこの現実の世界で起こった事として記録するように描かれている。

 

彼は様々なタッチで絵を描きこみ、その時起こった状況を表現している。
出展 3.bp.blogspot.com
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従軍となり最前線でこの悲惨な現実を目の当たりにする事で見る人にリアルな感覚を感じさせる。

 

情報は少なく、絵画一つ一つの説明はないようだが、この絵は事実を描いたものであり、それだけで恐怖を感じさせる作品となっている。
出展 1.bp.blogspot.com
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これは戦争中に怪我をした兵を描いているようだが、この絵をみただけでも苦しんで死んでいった様子を感じとる事ができる。

 

戦争では、このように苦しんでいく人が数多くおり、彼はこの現実を世に広めたいと思いこのような作風になったのであろうか?
出展 www.artexpertswebsite.com
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ちなみに彼は美術アカデミーの教授になっていたが、ナチスが政権を握った後に解雇されているようだ。

 

世界を旅する画家のまとめ

怖いと感じる絵の背景にはそれぞれ画家の思いが埋め込まれているのがわかる。

 

冒頭でも話したとおり、僕の絵も『奇麗の中に恐怖を感じる』とよく言われる事があるが、あなたはどう感じるだろうか?

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世界にはさらに多くの怖い絵を描く画家がいるが、その中の何人かは謎の死や殺害されている。

 

僕自身は彼らの絵より、それほど恐怖を感じさせる絵ではないと思っているが、もしかすると僕も彼らのような運命をたどる一人なのかもしれない。