どうすれば美しくない写真を撮る事が出来るのだ?
どれだけ写真を見返しても全てがアートになってしまう・・・
そんな不思議で美しい街がオランダのアムステルダムである。
街並みは美しく、その中を運河が通っており、そこには沢山の船が浮かび、人々は幸せそうな笑顔でアムステルダムの観光を楽しんでいた。
僕は世界を旅する画家。
絵を描く仕事をしながら旅をしているが、旅をする前に世界中の写真を取ろうと一眼レフを購入して写真を撮りためる事にした。
これまで様々な国の大都市を旅してきたが、アムステルダムは別格である。
例えば街を歩いていると必ず目に入るマンションなどですら構図を工夫して撮る。
するとこのような写真が撮れてしまう。
僕は絵を描く事を生業としているので写真は全くの素人であるが、それでもアムステルダムはこのように綺麗で洗礼された写真を自然と撮れてしまう。
実は写真を上手く撮る練習をすると絵を描く時にも役に立つ。
絵なら一枚描くのに時間もかかるし慣れていなければ失敗してしまうかもしれないが、写真なら何枚も撮る事ができるので、どのようにして撮れば綺麗に見えるのか?
どの光の角度でどの色合いで撮ればアートになるのか?
などを撮りながら確認する事ができるため、絵を描く時の構図の参考になるからだ。
そして冒頭でも話した通り、この街にやってくる人は陽気な人が多い。
休憩がてらに運河沿いに座り、昼食を食べながらのんびり過ごしていると、向かいに座っていた少年たちを見て、また何かアート写真が撮れそうだったのでカメラ構えて構図を考えながら何枚もシャッターをきっていた。
すると・・・
割り込んできた・・・
テンションが高い・・・
アムステルダムを探検していると1日一回はおもしろい人に出会えるのだ。
休憩も終わり、次は買い物を楽しむ事にした。
街の中にあるデパートですらアートになってしまう。
僕は一瞬でアムステルダムの虜になってしまった。
しかし、このデパートで面倒なカルチャーショックに出会ってしまった。
デパートの2階の洋服店をウロウロしている最中に急にトイレに行きたくなり、どこにあるのかわからなかったのでひとまず看板を探す事にした。
トイレの表示は日本と同じようなもので、すぐわかったのだが・・・
2階にある事はわかるが、これはどっちを指しているのか?
このデパートはロの字型の通路になっていて、この看板だと今いる場所から反対側に行くのか戻ればいいのかわからなかった。
あなたはこの看板を見て
「戻れ」の意味なのか、「回れ」という事なのか
どっちなのか理解できるだろうか?
僕はまずコの字に通路を曲がる事にした。
しかしそこにはまた同じような看板が・・・
「あ、っと言う事は戻れと言う意味なのか?」
っと思い、また最初の場所から次は戻る事にした。
すると次はまっすぐ進めの看板が・・・
しかし、そこには何もない・・・
ただの壁があるだけ。
「トイレどこやねん!」
っと一人で同じ通路を行ったり来たりしていたが中々見つからず、時間がもったいなかったので1階に降りてデパートの店員に尋ねる事にした。
すると「2階にあるよ!」っと言う。
が・・・
どこを探しても見当たらない。
もう1度店員に尋ねると「2階にあるよ!」っと言ってはいるのだが・・・
何故か3階を指指している・・・
「え?どこ?」
っと尋ねると
「だから2階にあるって!」
っと少しキレ気味で3階を指さしている。
「どっちやねん!」
っと思いながら3階に登るとそこにトイレがあった。
後から知った事だが、日本でいう1階はヨーロッパでは0階と言うらしい。
そしてあの看板は1つ登れという意味だったようだ。
「わかりにく!」
っと文句をたれながらトイレの中にいくと電車の改札のようなものが設置されていた。
おしっこをするのに100円かかるようだ・・・
街には公衆トイレが沢山あるのだが、ヨーロッパのデパートや駅ではたまにこのシステムを見かける事がある。
僕は小銭を持っていなかったので、仕方なく外の公衆トイレでようやく用を足すことができた。
すでに外は太陽が沈もうとしており、賑わいをみせていたお昼のアムステルダムとは違い落ち着いた雰囲気のある街並みに変貌していた。
夕方のアムステルダムの景色は何か心が穏やかになるような写真を沢山撮る事ができる。
もしも綺麗でアートな写真を撮る練習がしたいのならアムステルダムが一番良いのかもしれない。
PS.
僕は絵を描く仕事を構築してしまったが、
今の僕の知識ならこの写真を利用して仕事を構築する事も可能になってしまった。
なのでそのうち世界中の写真を利用して収入を発生させるような事もするかもしれない。
1度お金の稼ぎ方の知識を学んでしまえば何でもビジネスとして収入を発生させる事が可能だ。
よくテレビで何億円も抱えた社長が経営破綻して、また新しいビジネスを立ち上げてさらに成功したっという話を見た事があると思うが、今の僕ならその理由が理解できる。
1度成功してしまえば、どうすればビジネスが成功するのか知識として頭に入っているので、何度でも復活する事ができるのだ。
僕も今そのような立場になりつつある。
なのでこの綺麗な写真を人の役に立つ事に利用して収益を得る方法なんて一瞬で思いついてしまう。
情報は最大の武器とはよく言ったものだ。