セゴビアにある水道橋を参考に絵を描く

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スペインにある「セゴビア」と言う世界遺産をご存知だろうか?

 

紀元前80年前・・・

 

セゴビアを制圧したローマ帝国は生活の上でかかせない水をどうやって手に入れようか考えていた。

 

そんな時代に創られたのがローマ水道橋だ。

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今日はここに来るために早朝のマドリードから電車と相乗りタクシーでやってきた。

 

僕の絵に必要なものを集めてくる事が目的だ。

 

朝の電車を乗り間違えるトラブルも起きたが何とかセゴビアの近くのバス停まで到着する事ができた。

 

しかしセゴビアに行くバスに乗らずにオーストラリア人の老夫婦とタクシーで一緒に向かう事になった。

 

「バスこないですね。」と話しかけると、タクシーの方が楽だと言い老夫婦が先にタクシーをつかまえてくれて一緒に行こうと言ってくれた。

 

 

タクシーの中で話している内に気づいた事があった。

 

 

何故かおばさんの話す声が聞き取りやすく、どこか懐かしい感じがした。

 

 

どこの国から来たのか訪ねるとその答えが分かった。

 

 

 

 

僕はオーストラリアに1年間絵の修行の旅に出ている時にオーストラリアなまりの英語も学んだのだ。

 

 

オーストラリア人の英語を聞いて学んだのでおばさんの声が聞き取りやすかったのだ。

 

1年同じ国に滞在した後、その国の人と話すだけで懐かしさも感じる事ができる。

 

おばさんが、どうしてここに来たの?と僕に訪ねたので絵を描きながら修行の旅をしている事や自分の描く世界の話などをセゴビアに向かうタクシーの中で説明していた。

 

 

絵を見せてと言われ、作品もいくつか見てもらった。

 

アメージングを連発しながら僕の事を応援したいと言ってくれたので名刺を渡した。

 

そんな事をしているといつの間にか世界遺産のセゴビアに到着。

 

相乗りタクシーなので老夫婦に半分のお金を渡すと「お金はいいよ、応援しています。」と優しい笑顔で言いながら、その老夫婦はセゴビアの旧市街へ消えていった。

 

やはりオーストラリアの人は優しく親切にしてくれる人が多い国だ。

 

絵を描きながら世界中を旅しているが、僕の絵を好きだと言ってくれる人は必ず僕が困っている時に助けてくれる。

 

 

僕が日本に滞在している時に会いにきてくれる外国人の友人にも親切にしなくては。

と思わせてくれる出会いが旅の中で何度もあった。

 

 

だから旅はやめられない。

 

 

そしていよいよローマ水道橋を観察する事に。

 

先ほども言ったとおり僕の絵に必要なものを集めにきた。

 

僕の絵に必要なものとは、ローマ水道橋の石の積み方だ。

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どのように石が組み立てられているのかを観察し、僕の世界と融合させる事が目的だった。

 

 

絵を描く時にこの水道橋の石の組み方を参考にする事によって、僕の頭の中の世界にある同じようなつくりの建物や橋をより鮮明に描く事ができるのだ。

 

 

何か対象物がある絵を描く時は何かをモデルにするとインスピレーションをかき立てる事ができる。

 

 

旅をすると新しい経験に脳が刺激され、今まで浮かばなかった絵やこれからの人生に必要な考え方などが自然と浮かんでくるようになる。