マドリードの街にいる世界的に有名なキャラクター達

ポルトガルの旅で出会った人達を思い出しながら、真っ暗な電車の中で窓の向こうのにある闇を見つめていた。

 

4日間しか滞在しなかったがポルトガルでは良い出会いしかなかった。

 

陽気なレストランを経営している夫婦や巨石の村モンサントへ行く時ヒッチハイクで拾ってくれたお兄さん。

 

そしてピーターに出会えて本当によかった。

 

彼とは今も連絡を取り合っている仲で僕の活動を見ていてくれる外国に住む大切な友人だ。

 

そんな人達を思い出しながら狭いシートに座っていた。

 

シートが腰に合っていないのだろうか?

ヘルニア持ちの僕にはかなりハードな状況だった。

 

 

腰に負担がかかり眠れない。

 

 

必死に腰の痛さに耐えながら気分を変えようとして窓の方を見たが、そこには闇しかなかった。

 

 

眠れないまま8時間が経過してようやくマドリードに到着した。

 

時間は朝の10時になっていた。

 

体はかなり疲れていたが新しい土地に来たと思うとワクワクがとまらない。

 

さっそく今日の宿を探す事にした。

 

僕はスペイン語は話せないが英語が通じればなんとかなるだろう、と思っていたので全く心配なんてしていなかった。

 

さっそくインフォメーションセンターに行き受付のおじさんに英語でここから近い安い宿をたずねた。

 

 

受付のおじさんは無表情で一言だけ言った。

「・・・・English no」

 

イングリッシュノーという言葉だけで打ち砕かれた僕は、インフォメーションセンターのおじさんを後に次の作戦を考えていた。

 

 

駅構内をうろついている旅人風の人に聞けばこの辺りの宿の情報を持っているに違いない。

 

 

そう思った僕はアフロヘアーの旅慣れしている雰囲気をかもしだしている青年に声をかけた。

 

すると彼は安い宿も知っているし一緒に行こうと誘ってくれた。

 

彼の名はフィールと言いブラジルからアメリカへ移住して、今はヨーロッパを旅しているようだ。

 

彼はスペイン語もポルトガル語も英語も話せたので、初めてスペインに来たようだったが道に迷う事はなかった。

feel

電車でマドリードの中心街にある宿へ向かう事になり、彼に全てを任せて僕はマドリードで何をするか考えていた。

 

スペインは芸術に溢れている情熱的な国。

 

博物館や絵の展示を見て僕の頭に衝撃を与えよう。

 

今回の世界を旅する目的の一つが、新しい観点からアートを描いてくために様々な世界のアートを観察する事なのだ。

 

そんな事をフィールに話しながら歩いていると、いつのまにかマドリードに到着していた。

 

街の中を世界的に有名なキャラクターが普通に歩いている。

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世界各国で放映されているキャラクターが僕に手招きをしている。

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フィールがあいつらはタチの悪い偽物だからあまり近付かない方がいいと教えてくれた。

 

僕とフィールはそのまま宿へ歩き出した。

 

彼はマドリードの駅から歩いて5分の所にある宿を予約していたようで、安くて綺麗なホテルだし一泊7ユーロで泊まる事ができた。

 

荷物を部屋のロッカーに押し込み、そのままマドリードの街を探索する事にした。