朝目覚めると快晴の空が広がっていた。
今日からミラノを離れる事にした。
ミラノにはイタリア人の友人が住んでいるので、普通の観光客では知る事のできない場所や絵を描く時に必要なインスピレーションも十分に得る事ができた。
世界に絵を描く仕事をする旅をしてまだ1ヶ月しかたっていないが、この1ヶ月だけでも多くの出会いがあり、現在も旅の中で知り合った人達とは連絡を取り合う仲となっている。
出会いが多ければ多い程、絵の仕事も普段の生活も何もかも良い方向へと進んでいく。
絵描きが人脈を広げたいのなら、個展を開くかイベントに参加する事が主流の活動方法となっているが
しかし、僕の一番のお勧めは旅をする事である。
絵に興味がある人は日本人よりも外国人の方が圧倒的に多い。
その人達が口コミで僕の事を知り、絵のビジネスパートナーになったり、依頼をくれるようになるのだ。
それに自分自身にもやればできると言う大きな自信にも繋がり、毎日新しい刺激があるので悪い事なんて一つもない。
そんな理由で僕は旅する画家と言う生活を辞める事は一生ないだろう。
自分の知らなかった事を知る時は新しい知識がついたと言う事であり、それが成長と繋がるのである。
今回はミラノからローマに移動した時の話。
ミラノ最後の日と言う事もあり朝からミラノの街を散歩していた。
街の広場でハトを手にのせて餌を与えている環境客がいたので「写真撮って良いですか?」と訪ねると「あなたも餌あげたら?楽しいよ!」と言って僕に餌を与えてくれた。
餌を与えられた僕は、まわりにいたハトに餌を与えようとすると遠くの方から大量のハトが飛んできた。
ミラノのハトは観光客なれしているので逃げる何処路か襲いかかってくる。
ちなみに言っておくがハトは大量の菌を持っているので、あまり直接触らない方が良い。
僕は軽く潔癖料ではあったが、この旅で汚れる事にあまり抵抗がなくなっていた。
旅は人を強くするのだ。
トイレを利用するのにお金がかかる。
イタリアでお世話になった友人カミッラにミラノにある大きな駅まで送ってもらい、出発時間まで何もする事がないので、とりあえずトイレで用を済ます事にした。
トイレに行くと改札のようなものが設置されていた。
看板を見るとどうやら1ユーロ必要なようだ。
1ユーロと言えば120円ほど。
後から知る事になるが、ヨーロッパの都会ではトイレを利用するのにお金がかかる所が多い。
日本ではこのような事がないので、改めて日本のサービスの良さを噛み締める事となった。
ミラノからローマまでの道のり
ミラノからローマまでの時間を調べると電車で約3時間半と記載されていたが、どこがどうなったのか7時間もかかってしまった。
電車での移動途中は寝てしまっていたので何が起きていたのかは知らないが、大幅に予定が狂ってしまったのも事実。
僕は旅をする時は宿を予約せず目的地へと向かう旅のスタイルをとっているので、暗くなる前に宿を確保する必要があった。
ローマに到着する頃にはすでに夕方の5時半をまわっており、軽く雨も降り出していてコンディションは最悪だった。
しかもキャンパスに絵具道具、そして大きなバックパックを背負いながら宿を探さなくてはならなかった。
体はビショビショになり、真夏であったが体の体温がどんどん奪われていく。
通りすがりの旅人にこのあたりで宿はないか訪ねると、この道をまっすぐ歩くと良い所があると言うのでお礼を言ってその宿へと歩いていったが・・・
到着するまで2時間もかかってしまった。
かなり疲れたが、チェックインした後すぐにコロッセオへと向かう事に。
なぜならローマは一日だけ滞在して、次はベルギーに向かう事にしていたからだ。
コロッセオで絵の資料となるものを観察する
今回の目的はコロッセオを生で見て細かい建築構造を観察する事である。
それにこれは僕の趣味でもあるが
ジョジョの奇妙な冒険と言う漫画でコロッセオが舞台となるシーンがあり、一度生で見てみたかったのだ。
結婚式の写真を撮っている夫婦が、コロッセオをバックに写真を撮っていたので、僕もまわりのカメラマンに混じって撮影させてもらった。
幸せそうでなによりである。
本当なら昼過ぎくらいにコロッセオに到着していたはずであったが、謎の電車遅刻トラブルもあったのですでに辺りは暗くなり始めていた。
しかし夜のコロッセオは本当に美しい。
記念撮影として一眼レフを地面に設置し、何度も何度も一人で逆立ちをしていた。
撮影が終わるとまわりにいた観光客が
「素晴らしい!クレイジーだわ!」と言い拍手喝采がおきた。
逆立ちだけではこのような事は言われないが、僕はあるおもしろ動画も撮っていたので、その動画を見て観光客は笑っていたのだ。
その動画は編集が完成してからこの世界画家旅人でも公開していこうと思う。
しかし、今回コロッセオに来たのは記念撮影が目的ではない。
コロッセオの建築構造を見て、どのように建物が建っているのか?
表面の質感はどのようなものなのか?などを観察するためにきたのだ。
これは僕のタッチの絵を描く時に非常に重要な資料となりうる。
この世界画家旅人では何度も話しているが
僕には不思議な能力があり、深い眠りにつく時に見た事もない世界を飛び回る夢を見る。
その世界はやけにリアルであり、見た事もないような建物も建っているのだ。
別にコロッセオの絵を描こうとは思っていないが実際に生で見る事により、その僕の夢の中の建物を描く時にコロッセオに似た建物があったので、コロッセオを見てどのようなものか確認する事によって、さらにリアルな夢の中の世界をキャンパスの上で表現できるようになるのだ。
画家やプロの絵描き、漫画家など、どんなジャンルでどんなに有名な人でも、モデルとなる資料を見ずに描く人は少ない。
絵描きにとって絵のモデルとなるものを観察する事は絵の上達の次に大切なのかもしれない。
そして絵が上達したいのならば写真を撮って構図を考える練習も必要。
絵を描く時の構図にも役に立つので、もしも今現在、絵の上達ができないと悩んでいるのなら
写真を撮ってどうすれば奇麗に見えるのか?
どうすればカッコ良くとれるのか?
などを研究する事により、絵の構図の上達にも繋がると思うのでまずは実践してみて欲しい。
それでも絵の上達に悩んでいるのなら一度僕に相談してきて欲しい。
それくらいの悩みなら僕なら一発で解決できる自信がある。
なぜなら今回で第5回目となる絵画教室ZiNARTを再び開催しようと思う。
絵画教室の生徒の募集はZiNARTメールマガジンを読んでくれている人にしか伝えていないので
興味があれば下の登録フォームに入力し、僕からの貴重な情報を受け取って欲しい。
ちなみにどのようにすれば
画家として生活する事ができるのか?っと言う事も語っているので
画家として生きたいと本気で思うなら、なおさら僕の情報を利用して欲しい。
メルマガの登録は無料で解除もいつでもできる
ので何の心配もない。
僕は詐欺師ではないので笑
僕はこの世でたった一人の世界を旅する画家。
その旅で得た画家にとって有利な情報をお伝えしたいと思っているだけである。
PS.
明日からベルギーに向かう事にする。
ベルギーにもフランス人の友人がいるし、家にも泊めてくれると言うので何の心配もしていない。
旅をしていると世界中に友人ができる。
その連鎖がさらに旅を魅力的にしてくれ、さらに絵の仕事にも大きく繋がってくるのだ。