画家として成功した人が絶対に持っているもの

今の日本では画家として成功する人の方が圧倒的に少ない現状があるが、彼らが絵を描いて生活できている理由として一つ明確なものがある。

 

なぜか多くの画家を目指す人は

 

「もっと画力があれば・・・」

 

「あの人より上手いのに・・・」

 

っというような不満を持っているようだが、実は絵で成功できない根本的な問題はそこではない。

 

絵だけ上手ければ成功するというわけではないのだ。

 

画家として生活できずに今も悩み苦しんでいる人と、すでに画家としての地位を確立している人の違いとは「自分をプロデュースする能力を持っている」という事。

 

言わば営業活のようなもので自分を売り込む能力に長けているのである。

 

海外では絵自体よりもこちらの方が重要視されているのだが、今の日本では芸大や美大ですらその方法を教えていない。

 

何故なのか理由は定かではないがこの自分を売り込むという重要性を教えていない事が日本で画家になる事が難しい要因の一つとなっている事は間違いない。

 

そしてすでに画家として成功している人は活発に画家活動をしている間に知らず知らずの内にこの自分を売り込む能力を身につけているのである。

 

僕も20代前半頃は自分を売り込む方法を全く知らなかったのでただ闇雲に画力だけを上げる努力をしていたが、海外に修行の旅に出た事をきっかけに自分の売り込み方というものを学び、絵を描いて生活できるようになったのである。

以前、東京でドラードギャラリーという画廊を経営しながら自らも絵画を描いて、海外でも日本でも活躍している小原さんが大阪で個展をしていたのでお会いする機会があった。

小原さんは僕が画家を目指し始めた18歳の頃にアメブロでお見かけしてそれから密かにその活動を見てきたのだが、その当時からお会いするまで僕の中では声が低く、難しそうな人で自分の思う事はズバッと言い切る芯の通った方という印象があった。

 

しかし、実際に会ってみると物腰が柔らかく、誰でも受け入れるような懐の深さとユーモアに溢れる人だったのでかなりのギャップを感じ、SNSなどで文章を読んでいた時よりも親近感を持つ事が出来た。

 

ズバッと自分の意見を言い切る芯の通っている方という所以外は僕の中でのイメージとは大きく違っていたわけである。

 

 

これが自分をプロデュースする時において最も重要な事となる。

 

 

小原さん自身は気づいていないのかもしれないが、文字だけで人を惹きつけ、画家としてリードしている人というイメージをつけてしまう能力があるのだ。

 

もちろん画家として成功しているので当然リードはしているのだが、嫌味なくそれを相手に伝える事も自然と出来てしまっている。

 

 

 

文章というのは時に言葉よりも強い力を持ち、相手に与える印象をも大きく変えてしまう時がある。

 

僕自身もこれまでかなりの数の相談を受けてきたのだが、その方達と会えば必ず言われるのが

 

「おかたいイメージだった」

 

「話をするのに気をつけないといけないので緊張する」

 

「世界で活躍しているので近寄りがたい」

 

という気難しいイメージを持つ人が多いようだ。

 

 

 

これも僕が自分自身を文章だけで与えたイメージだという証拠となり、またそのイメージが「怖いけど会ってみたい」っと興味をそそっているのではないかと自分では分析している。

 

僕は分析をするのが好きなのでいつもこんな事を考えている。笑

 

 

 

もしも、あなたが今だに絵で成功できていない場合はこのように自分をプロデュースする能力を身につけ、自分という人間がどのような立ち位置でどのような思想の持ち主なのかを提示していかなければならない。

 

 

ちなみに、これは画力がないから、または絵でまだ成功していないからできないというわけではない。

 

 

 

実際、僕の生徒さんでまだ画力のない子も等身大の自分の人生を文章でドラマチックに伝える事で多くの人が集まり、画家活動を成功させてしまった。

 

 

ようは自分という人間をいかに伝えるのかという所なのだ。

 

 

 

わかりやすく言えば、漫画のキャラクター1人1人に個性やストーリーがあるワンピースはいい見本になる。

 

人生辛い事もあれば嬉しい事もある。

 

人とは違った自分だけの考えを持つ事もある。

 

それをいかに興味を引きながら相手に伝えるのかという所が重要なのである。

 

自身の人間性に興味を持ってもらえればどんな絵を描くのかにも興味がいく。

 

 

 

そうなってから初めて画家として成功できる一歩を踏み出せるようになる。

 

当然ではあるが、誰からも興味を持たれない人よりも「なんだこの人は?」っと思ってもらえる方が絵を見てもらえる確率が高くなるのは明確な事実。

 

 

 

自分を伝える重要性に気づけていない人ほど自身のHPなどに絵の画像を並べてタイトルだけを書いて終わっている。

 

そこで他を超越するほど圧倒的な画力や表現力があれば興味を持つ人もいると思うが、それだけでは足りない人の方が目につく。

 

まずは「自分という人間を伝える」っという事を意識しなければ、今の日本で画家として成功する事は難しいのではないかと思う。

 

 

PS.

僕は年末年始はハワイでライブペイントをして夏には沖縄の離島でキャンプをしながら絵を描くキャンプペイントというものをしている。

個展も沖縄、東京、NYと継続的にやっているので何か今思い悩んでいる事があるのなら気分転換ついでに会いにきてほしい。

 

それでは今からその準備があるので今日はこのへんで。