僕は画家になるために世界中を旅している。
その夢を追いかけるためにお金を貯めていたが、その時の考え方に自分自身で疑問を感じてしまった。
当時はお金を貯めて公募展や個展に出展して何か大きな仕事を頂ければそれで食べていけるようになると強く信じていたのだ。
なぜ旅に出る事を決断したかと言うと日本ので画家になる事は相当難しいと感じたし、何より海外への憧れがあったからだった。
日本のアート業界の裏の取引や全てではないが大きな公募展の不公平な審査がある事を知り、そんなコネ繋がりでしか受賞できないような仕組みのある公募展なんて出しても意味がないように感じた。
何度も言うが、全ての公募展ではない。
しかし、ごく一部の大きな公募展などは大抵裏で繋がっている事が公になっている。
それなら貯めたお金をどのようにして使うのか?
全て自分への投資として意味のある活動をしようと考えたからだった。
もともと海外を旅するつもりではあったが、公募展に出したり個展などを開いてからまたお金を貯めて旅をしようと計画していた。
そんな時にこの事実を知る事となりその資金全てを旅に費やす事にしたのだ。
今思えば僕は最高に正しい道を歩んできたと言える。
今ではその夢を叶え、世界を自由に飛び回る事ができる絵の仕事の得方を発見してしまった。
この事から夢への投資には、お金をドブに捨てるようなものと自分の身になる投資がある事を理解できた。
自分のお金で投資する大切さ
夢を叶えるためにまずする事と言えば自分への投資である。
旅の中で出会った成功者の話を聞くと彼らにはある共通点がある事を悟った。
それは知識を得る事への投資。
そして逆に成功できない人の特徴と言えるのがお金を無駄だと思いこんで知識への投資をしない人である。
成功者は普通の生活では格安の航空券を買ったりシャアハウスなどに滞在してお金をあまり使わずに旅をする人もいたが、知識への投資となるとお金を惜しまずどれだけ高くてもそこに投資するようだ。
知識は目に見えない分
本当に意味があるのか?
っと思ってしまうのだが、実際僕が経験した旅で得た知識は今の僕の自由な画家人生を構築するために重要な1つの要素となっている。
そして僕もこれまで画家になるために様々な自分への投資をしてきた。
例えば僕が絵がまだ下手だった頃に絵の上達をするために専門学校への投資をする事。
当時は本当に絵が下手だったので、このような作品しか描く事ができなかった。
しかし、その専門学校への投資によりここまで成長する事ができたのだ。
ここで注意して欲しいのが
自分で貯めたお金で投資をすると言う事。
専門学生時代の同じクラスのほとんどの人が親のお金で入学してきた。
そのため絵を本気で学ぶという姿勢が感じられなかった。
実際にそのクラスで絵の職についた人はほとんどおらず、今では絵とは全く関係のない仕事についている。
これではお金をドブに捨てるようなものである。
その後、
旅をして画家になる方法を探すための投資をした。
最初は絵の実力もそれほどなかったので絵の修行と画家になる方法を探すために旅をしていたのだが、自分が思っていた以上に得るものがあった。
旅で出会った人達との思い出はもちろんの事その他にも様々な事を学んだ。
「英語」
「外国人とのコミュニケーション能力」
「どうすれば外国人から依頼を頂けるのか?」
「海外で収入を得る方法」
「旅をしながらお金を使わない方法」
「絵の価値を上げる方法」
などなど
ここであげればキリがないほど知識を得る事になった。
そしてこの旅の中で得た最大の知識こそが
「日本でも海外でも絵で収入を得る方法」である。
旅全体には約300万円の投資をしたが、もともと旅に出た時は20万円ほどしか持っていかなかった。
旅の始まりであるオーストラリアでは絶対にお金を稼ぐと決めていたからだ。
人は追いつめられればそれ相応の行動をとるもの。
その考え方もあり、絶対にお金を絶やさないように意味のある活動をしようと心に決めて活動してきた。
その考え方が今の僕の生活を構築できた要因の1つともなっているのは間違いなかった。
もしも今あなたが将来の夢のためにお金を貯めているのなら特に知識の投資にはお金を使う事をお勧めする。
知識を溜め込むとそれが後に大きな利益となって帰ってくるからである。