ハワイは今アートにこれまで以上に力を入れている。
なぜならこれから先の未来はAIに人間の仕事を奪われる時代が訪れ、人間にしかできないクリエイティブな発送が重要視されていく事をアメリカ人はすでに気づいているからだ。
10年先、20年先の未来の世界を生き抜いていこうと思うのであれば、人間の脳からしか生まれないアートや芸術の分野を極めなければ今以上の就職難になる事は間違いないし、すでに今ある職業がロボットに奪われるリストも上がっている。
その中でも特に絵というのは一人の人間からしか生まれないロボットに太刀打ちできる一つの手段だと言える。
本当に絵を描いてきてよかった。(まだ途中の段階)
ハワイでライブペイントをしていると
「美しい!」「すごい才能だ!」
「こんな感じの絵は今まで見た事ない!」
「頭おかしいぜメ〜ン」
声をかけてくれる人は皆驚きの表情と共に、僕にこんな言葉を投げかけてくれる。
そして僕がこれから進めていく人生計画。
沖縄に僕の個展会場とホテルを合体させたものを建て、そこに世界中の人が集まってくるようにする。
その空間で様々な出会いが訪れる事になれば僕自身もかなり楽しい人生を送れるだろう。
この人生計画の話をすると完成したら皆遊びにきてくれるという。
この中でも特に僕の作品を欲しいと強く思ってくれた人は間違いなく遊びに来てくれる事になるだろう。
ハワイのライブペイントを開始してから1週間程度で仕事が山のように入った。
その中では今描いている作品をいくらでもいいから売って欲しいとお願いしてくる人もいた。
ハワイでライブペイントをしていると桁違いのお金持ちの人達と数多く出会う事となる。
アート購入率は中国人が全体の70%で全世界1位
ハワイライブペイントが7~8日目を迎えた時、衝撃的な出来事が起こった。
それは僕がいつものようにワイキキビーチでライブペイントをしながら話しかけてくる人達と話している時だった。
サングラスをかけたアジア人の男性と恐らくその妻であろう女性が違う観光客と楽しく話をしている僕をじっと見つめている。
一通り話も終わり、他の観光客がその場を立ち去った後にそのサングラスをかけた男性が近寄ってきたので僕は挨拶をした。
「アロハ〜」
すると彼は僕に挨拶を返し、すぐさま絵の事について質問して来た。
「これアクリル画?ハワイに住んでるの?」
僕は日本を拠点に活動している事と毎年年末年始はハワイでライブペイントをしに行るという事を伝えた。
「僕も絵は好きなんだけど、こんなタッチの絵は今まで一回も見た事ないね〜買いたいな〜」
っと言うのですぐさま、この作品はお金を稼ごうと思って描いているわけではなく、僕が将来沖縄に個展会場とホテルを建設する時のホテルのドアに埋め込む作品なので販売はする気はないと説明した。
「そっか〜・・・もしも売るならいくらで販売する?」
絶対に売る気はないが、一応金額にするとしたらという例え話をする事にした。
「絶対に売らないけどまぁもしも売るなら片方の作品だけで100000US$(日本円で1100万円くらい)くらいかな〜だから2つで200000US$になるね」
「本当?じゃあどっちも今買うよ!」
冗談かと思ったが、それからしばらく話をしているとどうやら中国で会社経営をしている社長だったようだ。
それからしばらく絵を売って欲しいと交渉され続けたが、僕は絶対に売らないと決めていたので販売はしなかった。
それに2千万くらいなら、今の僕ならすぐにたまってしまうし、大切な作品まで売ってお金を稼ごうとも思わない。
お金が全てではないし、画家がお金を持ちすぎるとあまり良くない事はこれまでの経験から実感している事でもある。
実際、後でよく考えると100000US$では足りないくらいの価値(僕の気持ち)はあるのかもしれない。
それにお金持ちからすると100000US$なんてお金は一般の人の5万円くらいの価値でしか無いのかもしれない。
この後も絵を販売して欲しいと5人ほどに言われたが、皆決まって会社経営者やビルを持っている人達ばかりで、その内の3人は中国人だった。
今世界のアートマーケット市場の購入者の70%が中国人だという話を聞いていたが、実際このハワイライブペイントでその状況を体感してしまった。
経済大国中国恐るべしである。
PS.
動画の中のおじさんは僕の動画を撮影しているスタピライザーに興味を持っていた。
スタピライザーで撮影していると「これめっちゃかっこいいやんメーン」っと言うので絵の事だと思ってお礼を言っておじいさんをみると絵の上に設置していた三脚をガン見していた。
これは結構面白かった。笑
あとワイキキビーチでみるカウントダウンの花火は最高だった。
人も思っていたほどいなかったのでゆったりしたスペースで新年を迎える事ができた。
ハワイで友人も沢山できたので、これから毎年ハワイライブペイントに行って友人と再開するのが楽しみだ。