絵を描いている人のほとんどが通る悩みというのが、他の人が描いた絵と自分の絵を見比べて落ち込むという事だ。
しかし、これは絵が上手くなりたいと言う思いがそうさせているので決して悪い事ではないのだが、もしもこのまま見比べて落ち込むような事が続いてしまえば絵を描く気力が失せてしまう原因にもなりかねない。
落ち込んで絵をさらに上達させようとポジティブ思考を持つ人なら必ず絵が上達していくが、ネガティブ思考の人の場合、少し考え方や行動を変える必要がある。
そこで今回はどうすれば他人と比べる事をしなくなるのか?
僕の経験をもとに語って行こうと思う。
上手い人も他人の絵を見て落ち込む
冒頭で話した通り絵を比べてしまうのは、あなたが絵をもっと上手くなりたいと思っているからであり、上手い人の絵を見ると自分にないものを持っているので落ちこんでしまうのである。
あなたが上手いと思う人でも、その人からすると
あなたしか描けない線の描き方や色の塗り方というものが確実にあり
それをあなたが発見できるかどうかで大きく変わってくるのだ。
それにあなたが上手いと思っている人も、その人からすれば自分は全然上手くないと思っている人がほとんどである。
それは自分にはない他人の良い所を見るからそう思うのであり
皆考える事は同じなのだ。
しかし、よく考えてみれば上手い下手という考え方をしていると言う事はプロの絵、もしくは他の誰かの絵に近い、近くないという事を考えているからなのかもしれない。
そんな事より、あなただけしか描けない作風をあみだす事の方が絵を描く時に重要な事なのだ。
もしも誰かの絵をそのまま描きたいと言うのなら、その絵の上に薄い紙を引いて絵のラインをなぞったり模写をすれば確実にその絵を描けるようになる。
そうでない場合は、他人と比べて落ち込むという事は意味のない事ではないだろうか?
上手い人の良い所だけを参考にする
世の中にはあなたより絵の技術をもつ人が沢山いるのは事実。
絵が上手いと言うのは誰かの絵に似ている。
もしくは、バランスが良いなど様々な事が含まれているが
あなたが上手いと思う人の絵を参考にどこが自分には足りないのか?
どこを描けるようになれば絵が上達するのか?を確認する上で他人の絵と見比べるのは良い事だ。
自分にはない物を他人が持っているのは当然なので落ち込む必要はない。
他人の良い所とあなたの持ち味をプラスαする事によって絵の上達にも繋がり、あなたからしか生まれない絵が生まれるのではないだろうか?
僕も絵を描き始めた当初は素人のようなラインもバランスも異様な絵しか描けなかったし、当時は他の人の絵を真似して描いていたが、それでは自分だけが描ける絵にはならない事に気づき、他人の絵と見比べるのはやめ、良い所だけを自分なりに分析して何度も実験的に描き続け、自分の物にしようと考えた。
その結果、今では誰にも描けないような絵のタッチや手法を発見でき、昔は僕が上手いと思っていた人もどうやったら僕のような絵が描けるのか聞いてくれるようにもなった。
他人の絵に縛られてばかりでは、いつまでたっても同じ位置で止まってしまうので何か思いきって違う手法で描いてみるのも一つの方法ではないだろうか?
まとめ
絵を描き始めて8年の月日が流れたが独自の絵を研究して描き続けた結果、今では描きたい時に絵を描き、眠い時はとことん睡眠をとり、好きな時に旅にでながら海外で絵を武器としてお金を稼ぐ方法も発見する事ができた。
これもすべて他人から良い所だけを研究し、自分のものにし、さらに僕だけの手法を発見できたからである。
見比べるという事は精神的な事もあるので最初は難しいかもしれないが、あなたが上手いと思う人から技術を盗み、少しだけ道をずらす事によってこの問題は少しずつ解決されるのではないかと思う。