絵を描いてお金を稼いで生活できたらな・・・
そんな事を考えながら日本で画家になるという大きな壁を超える事ができずにその夢を諦める人は数万人いるのではないだろうか?
絵を描けるという事は神様が与えてくれた才能であり、努力によってそれは最強の武器と化すのだが、それを利用する方法を知らない人が今の日本にはかなりの数いる事がわかった。
僕は世界を旅しながら絵を描いて日本に帰りたくなればすぐに帰ってこれる生活をしている。
毎月の収入も普通の会社員よりも遥かに収入はあるが、それほど物欲もないので無駄使いもしないし別に高価なものを購入して自分をよく見せようとも思わない。
ただ僕は一生自然の中で絵を描いて生きていければそれでいいのだ。
お金を使うとすれば旅や美味しいものを食べる時くらいであとはほとんど貯金に回ってしまっているのでお金が貯まる一方である。
なぜこのような生活ができているのかというと今まで画家活動をしてきた中でその時に必要な自分のスキルに投資をしてきたからだ。
つまり一番効率のよいお金の使い道をわかっていたので惜しむことなく自分に投資してきたという事だ。
画家として絵を描いて生活できている人とその夢を諦める人の違いというものはここにあるのではないだろうか?
これまで世界中を周りながら様々なアーティストに出会ってきたが、成功したアーティストの話を聞くうちに成功する人ほど自分への投資とするお金の使い方が上手いという結論に至った。
絵のスキルを得るために300万円の投資
例えば僕の場合で言えば
「デザイナー専門学校」には300万の学費という名の投資をしてきた。
その結果、最初の絵のスキルからは考えられないくらい上達する事ができた。
左の写真は専門学校に入学してすぐに描いた作品である。
当時はまだ自分の絵のスタイルという物を持っていたなかったが、様々な角度から絵を描くという事を追求してきた結果現在のレベルまでに達す事ができた。
まだまだ成長は止まっていない。
画家になるための情報に投資
そして次は「画家になる方法を探す」という旅にでるために旅費にかなりの投資をしてきた。
その結果今ではどこの国に滞在していても絵を描いて収入を得る事ができるようになった。
今まで強盗されたり、お金をだまし取られたり最悪の事もあったが、それ以上の人生の財産を僕は手にいれた。
それが画家になるために必要な知識と情報である。
人は実物のあるものしか信じないという話がある。
知識と情報も目に見えない分あまり重要視されているといった感じではない。
しかし画家になるためにはどうしてもここの知識と情報が必要になってくる。
皆さんもその事に早く気付く事ができれば画家生活に大きな変化が現れるだろう。
自分への投資は本当に大切である。
それでは自分にとって良いお金の使い道とは一体何なのか?
その事についても少しだけ話しておこう。
絵の商品を制作する時の初期投資。
僕の場合、原画は世界にいる5人のクライアントさんにしか売らないようにはしているが、ジークレーという世界最先端技術で制作する複製画を販売している。
そのジークレーの複製画を制作する時に絵のデータをとらなければならないのだが、そのデータをとる方法が2つある。
1:スタジオで一眼レフを使ってデータ化する方法
2:大型スキャニング装置で読み取ってデータ化する方法。
一眼レフでデータをとると多少読み込みが甘い所があり、原画と全く同じ複製画とは言えないものが完成するがB1サイズで2万円程度とかなりの格安で制作する事ができる。
一方、大型スキャニング装置を使ってデータ化すれば原画と全く同じ仕上がりになり、かなりクォリティーが高い複製画が仕上がるのだが、値段はB1サイズで8万円を超えてしまいかなり高額となってしまう。
1度スキャニングしてデータが出来れば後は印刷代だけで何枚も複製画を制作する事ができる。
この時あなたなら
「スタジオで一眼レフを使用」
「大型スキャニング装置を使用」
上のどちらを選ぶだろうか?
僕は迷わず大型スキャニング装置を利用して複製画を完成させている。
もしも、スタジオで一眼レフを使って制作する方を選んでしまっているのなら、投資をする所を間違えている。
そして何より
「売れるかわからないからとりあえず安い方で制作しよう」
という考え方が
「絵を描いて生きていく」
という事の邪魔しているという事に気づけない人が多いのだ。
売れないかわからないから安くで済ます・・・
こうなってしまっては絵を売るという事を必死で勉強しようという気にもならない。
それに僕個人の考えとしては中途半端な作品をクライアントさんに手渡すわけにはいかない。
複製画でも完璧な仕上がりの作品で提供するようにしている。
絵を売って生活するという事をよく考えよう。
絵を売って生活するという事を違う言い方で言うとビジネスをすると言う事なのだが、何故か「絵を売る」と「ビジネスをする」をつなげると二の足を踏みだす人が多い気がする。
絵を上達するために学校や絵画教室に通う人は多いのだが、絵を売るための知識を身につける事にお金を費やす人はあまり多くない。
っというより今の日本では画家として生きていくために必要なセルフプロモーションを学ぶ環境がない。
このセルフプロモーションの事を話しだすと長くなってしまうので気になる人はZiNARTメールマガジンを読んでおいて欲しい。
とにかく、世界各国のアーティストと出会って成功した彼らの話を聞いているとかならずと言っていいほど情報や知識に投資しているのだ。
絵の上達の他に知識を頭に詰め込まないと今の日本では画家になる事はかなり難しい事であると確信を持って言えるだろう。
画家活動をするのにお金がかかるのは当たり前であるが、それすらもケチッて中途半端にな事をしていても何の意味もない。
例えば個展とグループ展・・・
人に絵を見せる事を目的として個展を開きたいがお金がないから安い個展会場を友人とシェアして借りる。
つまりグループ展なのだが、値段が安い分、個展会場の立地の悪さがあり、呼んだ人しかこないという事がある。
それより少し高いがお金を投資して良い立地条件の個展会場で個展をする方が来る人の属性や人数も代わり、そして何よりあなただけの絵だけを観にくるので売上も変わってくるだろう。
安い方を選ぶ人は節約しているようで実はお金をドブに捨てているのだという認識を持った方がよいのかもしれない。
適切なものに大きく投資する方が、結果的に後の成果へと繋がる事が今までの人生経験で常識として理解できた。
成功者ほど最初の自分への投資に大金をつぎ込んでいるという事実を旅の中で目の当たりにしてきたからこそ今の僕があるのだと言える。
今もし絵で生きていけるのか不安と考えているのならまずは絵の上達に投資し、そして次に絵で生きるために必要な知識と情報に投資した方がよい。