日本では画家として食べていくのは難しいと言われている。
しかし、海外では日本と違って絵に対しての考え方が違うので、収入を得る方法を知っていればそんなに難しい事ではない。
キャンパスと絵の具を持って世界43ヶ国以上を旅してきた経験から、どうすれば旅をしながら画家としてお金が稼げるのかを語っていこうと思う。
路上パフォーマンスで稼ぐ
海外ではバスキングと言われる、いわば路上でパフォーマンスをしてお金を稼ぐ方法が盛んに行われている。
日本ですると、すぐに警察がきて止められてしまうが海外ではパーミットと言われる許可書をもらえば止められる事もないし、僕はパーミットをとらず勝手に路上でパフォーマンスをした時もあったが何も問題はなかった。
路上にキャンパスを広げてお金を入れてもらえるカゴを用意して、音楽をかけて描くだけで、その日その日で収入は変わってくるが、
約3時間で30$(訳3600円)〜50$(約6000円)
稼ぐ事ができた。
海外ではパフォーマンスに対してチップを渡す習慣がある為、日本では考えられないような事も海外では常識のようだ。
ポストカードを売る
僕はバスキングする時は、その横にポストカードをおいて描いていた。
ポストカードは日本から持って行ってもいいし、面倒であれば現地で制作する事もできる。
バスキングで相手の興味を引き、少し会話をして絵の意味を説明して、理解してもらえればほとんどの人が買って行ってくれた。
ポストカードだけの収入だと、
約3時間で30$(約3600円)
稼ぐ事ができる。
バスキングと合わせるとだいたい
3時間で60$(約7200円)稼いでいる。
しかし、日によっては5時間やっても30$しか稼げない日もあるので、そこはそれほど気にする事はない。
それに一日最低30$も稼げたら生活するのには困る事はない。
日常会話の英語が話せなかったとしても、あなたの絵の世界観を語った文章を一度紙に書いて、それを丸暗記しておけば何の問題もない。
実際、僕もこの頃は英語をほどんど話せなかった。
出会った人から依頼をうける
路上や公園で絵を描いていると沢山の人が話かけてきてくれる。
その中には、あなたに興味や関心を持って絵が欲しいと言ってくれる人や、絵が好きな人を紹介してくれる人も現れる可能性は十分にある。
僕の場合も、この方法で多くの人に依頼をもらってお金を稼ぐ事ができた。
それにディナーに誘ってくれたり家に泊めてくれたりする人もいたので、お金の節約にもなるので一石二鳥の方法だ。
以上が海外で画家としてお金を稼ぐ一番簡単な方法なのだが、その前に海外で画家とし収入を得たいのであれば、あなた自身があなたの絵に自信を持っていなければならない。
「この絵は自分だけからしか生まれない」
「他の人には絶対に描けない」
「誰が見ても欲しくなるだろう」
このくらいの強い気持ちがあれば、どんなに苦し状況になっても乗り越えれるし、絵のスキルアップにも繋がってくる。
そして実際に画力も必要とされる。
誰でも描けるようなモノマネのような絵では海外では見向きもしてくれない。
そうならない為には、まず大前提に絵のスキルを上げておく事も忘れてはならない。