毎年この時期になるとワクワクする・・・
朝起きると僕の用意していた大きな赤い靴下の横に
僕が欲しくてたまらなかったボクシングのおもちゃのゲーム
「拳闘志」が入っていた。
朝起きてそれを目にした瞬間からトキメキが止まらない。
あのワクワク感は子供の頃にしか体験できないだろう。
今回はそんな子供時代の話。
意味のわからない事を言う母
保育園からの帰り、母が車を運転していた。
後部座席のど真んを一人で占領して気分よく座っていた当時の僕は4歳。
クリスマスの日を迎え、今夜サンタさんが来ると思うとワクワクが止まらない。
早く家に帰りたいと思っていたが、なぜかその日はいつもと帰る道が違い、母はちょっと買い物してくると言い残し、僕は車で留守番をする事になった。
車の中ではサンタさんへの思いが止まらない。
家には煙突がない・・・
その場合は「少しだけ窓を開けていないとサンタさんはプレゼントを渡しにこない」と父に言われていた。
「寝る時は窓をちゃんと開けておくようにして…あと何かサンタさんに僕からのプレゼントを渡そう」
当時4歳の僕は車の中でそんな事を考えていた。
窓の外を見ると母が車に戻ってくる姿が見える。
何故か大きな荷物を抱えている。
母はその大きな荷物を後ろのトランクに入れようとしている。
僕は見てしまった・・・
それは僕が欲しくてたまらなかった拳闘士だった・・・
なぜだ?
拳闘士はサンタさんにお願いしたはずだ。
なぜ母が持っているのだ?????
僕は純粋に「なんで!!??」と母にたずねた。
すると母は
「サンタさんに送るやつやで!」
っと言う。
・・・・・
はぁ?
サンタさんに送るやつ?
意味がわからない・・・・
サンタさんに拳闘士を送るとサンタさんも拳闘士をプレゼントしてくれるのか?
なんて解りにくいシステムだ。
まぁプレゼントをもらえるなら母の拳闘士はどうでもよい。
その事については得に気にする事なく、とにかく僕はサンタさんが来るのが楽しみで仕方なかった。
サンタさんにプレゼントをあげよう!
「サンタさんへのお礼として折り紙で作った風船をプレゼントしよう!」
そう考えつき、家に返って晩御飯を食べた後、すぐに折り紙風船を3つ作って2段ベットの手すりにテープで紙風船をとめて兄と一緒にサンタさんへの手紙を書いた。
お風呂から上がった後、サンタさんが必ず入ってこれるように窓を少しだけ開け、サンタさんへのプレゼントである紙風船も確認し、準備万端で寝る準備をした。
しかし、そう簡単に眠れない。
もしもサンタさんが入ってきた時に目を開けたらサンタさんはどんな反応をするのか?
サンタさんをこの目で見たかった・・・
しかし、それから1時間経ってもサンタさんは現れない・・・
待ち疲れたのか次に気がついた時には辺りはすでに明るくなっていた。
ベットの手すりを見ると紙風船が消えている。
その代わりに一枚の手紙が残っていた。
サンタさんの文字は今まで見た事がない蛇のような形をしていたが、何故か美しかった。
この数年後、これが英語の筆記体という文字だという事を知る事になる。
手紙を見ても何と書いているのかわからない。
なんとなくベットの横に目をやると・・・
そこにはあからさまにプレゼントだというような大きな箱がおかれていた。
靴下を用意していたが、入らなかったのだろう。
僕は父と母に「サンタさんきた~!!」っと叫びながら一階に降りていった。
いよいよプレゼントを開ける・・・
包み紙を開いていくと、そこには僕が欲しくてたまらなかった拳闘士が!
すぐに兄とど付き合いの拳闘をした。
楽しくてたまらない。
サンタさんありがとう!!
母から貰った拳闘士でサンタさんも楽しんでね!
そんな夢のような朝が年に1回4年ほど続く事となった。
そしてそれから20年ほど経過した現在。
僕もそろそろ落ち着いてサンタさんになろうと思う。
僕の仕事は絵を描く事。
旅する画家とは言っているが、海外に永住する気はない。
沖縄に移住して絵を描いてのんびり暮らし、クリスマスはサンタになれれば最高だ。
※追記 この夢はすでに叶えた。
これは夢物語ではない。
そして夢でもない。
当たり前の現実である。
まだ結婚もしていないし、子供もいないが、確実に僕もサンタさんになる日がやってくる。
※追記 現在これもすでに現実になった。
なぜなら、これまで僕が強く思った事は全て現実になってきたからである。
これからも僕が想像した事は確実に現実になる自信がある。
なのでサンタになるなんて事も簡単に現実にしてしまう力が僕にはある。
サンタさんに変身する時が来るのが楽しだ。
PS.
この記事を書いたら母が押入れから昔の保育園に出していた日記を取り出してきた。
「そんなんよう覚えてるな〜!」っと母も忘れていた事らしい。
僕は幼少期の記憶が今でも鮮明に残っている。
記憶力はいいようだ。