海外を旅するのに便利な能力と言えば、やはり英語力を身につける事なのだが、日本人で英語を話せる人は少ない。
近年では小学校でも英語の授業を取り入れるなど、日本政府もやっとそこに力を入れ始めたようだが、日本の学校の授業ではほとんどの人が英語を話す事ができずに卒業してしまう。
現在僕は画家として海外をまわりながら生活をしているのだが、旅の始まりであるオーストラリアについた時には、外国人と話せなさすぎて宿の予約すらできなかった・・・
高校の時に学校で英語のテストがある日はどうせ受けてもわからないので、大学の広場でテストが終わるまでのんびりハトに餌やりをしていたほど苦手だったのだ。
しかし、そんな僕でも急激に英語力が向上したと実感できる瞬間があった。
そして画家として生きるのに英語をマスターすれば確実に役に立つし、海外からの依頼にも対応できるようになる。
実際僕に絵の仕事をまわしてくれる人は、ほとんどが外国人である。
この方法を実践できれば誰でも3ヶ月で話せるようになるし、画家活動にも拍車がかかる事をお伝えしたい。
自分を追い込む生活
そもそもなぜ旅をする決断をしたのかと言うと、僕は画家として生きる事を目的としており、海外で絵を描いて収入を得る方法、そして絵の修行をするために旅にでたのだ。
結果的に絵で収入を得る方法を発見し、1年前とは明らかに違うスキルを手にいれた。
お金も貯める事ができる生活をしながらも毎朝海で泳いで目を覚まし、ビーチで日光浴をしながらのんびり読書をする。
そのような生活も手にいれたのだが、どうしても他に手に入れたいものがあった。
それはオーストラリアに2年滞在できるというセカンドVISAである。
これを手にするに指定された農場で3ヶ月働かなければならない。
そんな理由から仕方なしに農場の仕事をする事にした。
スタンソープという有名な農場地帯があるのだが、僕はそこで3ヶ月働く事になる。
最初は達也さんと言う30歳の男性と一緒に農場の近くにあるキャラバンといわれる小さなキャンピングカーのようなものを宿とする場所に滞在していたが、途中からシェアハウスに映る事にした。
そこで達也さんとは別のシェアハウスに行く事になるのだが、僕が止まったシェアハウスには韓国人、香港人、台湾人が滞在しており、
日本人は僕1人だけであった。
最初は英語が話せなかった
旅をして英語の勉強も一応していたが、オーストラリアには旅をしている日本人が多く、僕はほとんどの時間を彼らと過ごしてしまっていた。
なので英語の発音も日本語英語になり、あまり自分の意思を伝える事も上達できずに悩んでいたのだ。
その状態のまま日本人1人のシェアハウスに滞在すると、当然日本語を話す機会というものがなくなってしまう。
かなりのストレスではあったが、シェアハウスに滞在する皆は親切で時間が経つにつれて仲良くなっていった。
農場で働いて1ヶ月経つ頃・・・
朝6時に目を覚まし、シェアハウスの皆で農場へと向う。
そして夕方までイチゴを刈る仕事をして、クタクタの状態になりながらも皆で食事をつくり一緒に食べる。
そのような生活が続いていた。
気がつけば冗談を言えるほどまでに英語力が上達し、自分が思っている事も普通に伝える事ができるようになっていた。
日本で英語を勉強しようとしても、どうしても日本人が近くにいる環境なので、なかなか実践する場所が少ない。
そのため日本で勉強しようとしても無理があり、英語脳になる事もできない。
英語脳の作りかた
普段日本語を話す時は深く考えずに話す事ができると思う。
それはそうだ。
日本で育ったのだから自然と日本後がでてくるのが当たり前である。
僕もそうだったのだが、まだ英語が得意でない人が英語を話す時、まず頭の中で日本語から英語に翻訳して話す人が多い。
しかし、そんな人でも1ヶ月外国人と話していれば嫌でも日本語を考える前に英語の文章がでてくるようになる。
後はわからない表現の仕方があれば、その事について聞けばいいだけである。
例えば「コップ」という単語を忘れたとしよう。
その場合は
「あれ忘れた。コーヒーとかジュースを飲む時に使うやつ」
っと伝えれば相手はコップの事だと理解してくれる。
このように相手に訪ねる状況に自分を追い込む事で英語脳という物が発達していくのである。
もちろんこの質問ができる状態になるのに1ヶ月〜2ヶ月は外国人だけと生活する必要があるのだが、これは誰でもできる事である。
3ヶ月経つ頃には英語で相談にものれる
2ヶ月間外国人と生活するだけで英語にも慣れ、ある程度の日常会話はできるようになる。
そして3ヶ月が経つ頃には相手の相談にものれるまでに成長できる。
完全に英語脳になってしまえば、もしもわからない単語を相手が使ったとしても、その前後の文脈で大体どんな意味なのか理解する事ができるようになるためである。
これは英語を勉強している人あるあるで、ある日突然理解できるようになると言う。
実際、僕も英単語はそれほど知らなかったのだが、話の流れや文章の組み立て方で相手が何を言っているのか全て理解する事ができた。
こうして僕は英語脳を着実に育てる事に成功し、3ヶ月で全くダメだった英語を話せるようになったのだ。
今現在、英語を話したいと考えているのなら外国人とだけ接する生活をするようにした方が効率もよい。
英語教材や英語塾では、その瞬間は覚えていても普段の生活で使わないのであればすぐに忘れてしまい、身に付く事はないだろう。