以前からこのオーストラリアの旅で度々でてくるマスターコミ。
彼とはアーツファクトリーで仲良くなりバイロンベイの暮らしを一緒に楽しんでいた。
彼は不思議な能力を持っており、『気』を操る事ができる。
僕はこの時まだその事を信じていなかったが、後に信じざるを得ない状況になってしまう。
これ以外にもマスターコミは他にもクレイジーな考えを持つ少年であった。
彼も僕と同じように絵を描いていた。
その絵がこちらの黒魔術のような作品。
まさにクレイジーな青年だが、僕はこの作品に伸びしろを感じるし
僕の通ってきた道を歩めば十分この作品でも収入を発生させる事ができると考えている。
このようなスタイルの絵を好むコアな人を集め、この絵の意味を伝えファンにする事でそれが可能となる。
しかし、これには知識と情報がないと難しい。
その具体的な方法はZiNARTメールマガジンの中で話していく予定なので、興味があれば無料のメールマガジンを読んでおいて欲しい。
全財産を車に使ってしまうマスターコミ
オーストラリアの旅を快適にしてくれるのが車である。
僕も車を購入していつも海の前に車をとめてのんびり絵を描いていた。
それを見たコミが羨ましかったのか、車が欲しいと言いだしたが
彼の全財産は約20万円ほどしか持っていない。
オーストラリアを旅するなら十分な金額であるが、彼は絵で収入を得る事ができなかったのでお金は大切に使うしかない。
そんな時に日本人の友人が車を売りたいと申し出たので、それをマスターコミに話すとすぐに車を見に行く事にした。
車はハイエースのような大きな車である。
車の中に寝泊まりするのなら申し分ない広さであり、快適に過ごせるだろう。
いくらで売りたいのか友人に訪ねると、彼は20万円で販売したいと言う。
この大きさでこの先、宿代の事を考えると決して高くはないが、マスターコミの全財産は20万円・・・
この車を買えば貯金がなくなってしまう。
これは良い車だが、マスターコミには買えないだろうなと思っていたがさすがマスターコミ・・・
「いいじゃん!買う!」
と言いすぐに銀行に向かい、お金をおろして現金を持ってきた。
僕は信じられなかった。
この先どうして生活するのだろうか?
お金を稼げるのなら問題ないが、彼はまだ仕事も決まっていないし、絵で稼ぐ事もできていない。
幸いこのバイロンベイに滞在していて、車を持っていれば1円もかからず生活する事が可能だ。
その方法はこちらの記事で紹介している。
泳ぐだけで肌がスベスベになる湖にいく!
車を購入したマスターコミは上機嫌でバイロンベイの裏にあるティーツリーレイクに行こうと提案してきた。
ティーツリーにはオーストラリアの化粧品にも使われている肌をスベスベにする樹液が含まれている。
そのティーツリーがバイロンベイの裏の森にある湖のまわりに何千本も生えており、その樹液が湖に染み込んでいるのだ。
それがティーツリーレイクである。
ここはあまり日本人にも知れ渡ってはいないので僕のお勧めのスポットだ。
マスターコミがテンションを上げながら車を走らせ、ジャングルの奥地へと突き進む。
途中で大きな滝があったのでここで少し休憩していると動きが遅い動物がいた。
後で知った事だが、このトカゲのような動物は毒はないが噛まれればその口の中に潜むばい菌が人間の体に悪影響を与えると言う。
簡単に言えば口が汚過ぎるトカゲである。
動きがかなり遅いので触れそうだが、見かけた人は絶対に触らない方がよい。
バイロンベイから1時間ほどかかってようやくティーツリーレイクに到着した。
湖の色は樹液が浸透しているためか薄赤色に染まっている。
最初は抵抗があるが、泳いでいる内に、すぐに肌がスベスベになるのがわかる。
オーストラリアの紫外線は日本の5倍はあると言われており、オーストラリア人は紫外線対策をあまりしないようで、肌がカサカサの人が多いように思う。
しかし、ティーツリーレイクの近くに住んでいる女性はよくこの湖で泳いでいるらしく、確かに他の地域の人とは肌質が違うように感じた。
およそ1時間程ここで泳いでいるだけで全然肌の質感が変わっている。
バイロンベイに訪れる際はこのティーツリーレイクに是非足を運んで欲しい。
っと言っても車がなければここへ行く事はできない。
バイロンベイには多くの日本人が住んでいるので、仲良くなった日本人に訪ねれば連れていってくれるかもしれない。
バイロンベイでお金を稼ぐ
十分楽しんだのでバイロンベイに戻る事にした。
僕は1日の生活費を稼ぐため毎日ライブペイントでお金を稼いでいた。
しかし、この日は朝から遊んでいたので、夕方からライブペイントをしてお金を稼ぐ事に・・・
わずか1時間で3000円程稼いでしまった。
バイロンベイに来てからすでに2ヶ月以上経っていたが、完全に絵で収入を得る方法を発見してしまった。
しかし、僕は海外に移住する気はない。
この時はこの生活を一生しようと思っていたがVISAの関係もあるので一生はする事はできない。
そんな考えが頭の片隅にあり、やはり日本に滞在しながらも絵で収入を得る方法を発見する必要があった。
それから5年の月日が経った現在・・・
僕は日本でも違う国でも絵を描いて生きる方法を発見し、それを実行に移す事により、今の自由な生活を手にいれた。
好きな時に起き、好きな時に絵を描く。
好きな場所で絵を描いても、それで収入が発生する。
日本で画家になる事は難しいとしか言われていない。
しかし、そんな事は信じなくてよい。
それは失敗した人のただの言い訳であるから。
僕は僕の考えたその方法を伝えていく活動もしている。
この活動により、日本でも絵を描いて生きていける人が増えればなと考えているのだ。