珊瑚殺しのサンタと一緒にダイビングをした話

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グレートバリアリーフの海の上に浮かぶ船の中で一晩過ごし、波もなく穏やかな海の向こうに朝日が登るのが見えた。

 

風もそれほど強くなく爽やかな朝だった。

 

いよいよ今日でダイビングのライセンスを取得する事ができる。

 

 

 

たった4万円でライセンスを取得する事ができ、なおかつグレートバリアリーフへの旅行までついてくる。

 

日本でライセンスを取得するよりオーストラリアで取得した方が安くてお得だ。

 

 

 

 

 

朝から実技試験があり、5人程度の人数でチームになり実際に海の中に潜ってインストラクターの指示どおりに動く。

 

 

 

 

僕は順番的に一番最初に潜る事になったので、一足先にインストラクターと一緒に海の底まで潜る事になった。

 

海底に膝立ちをしながら後に続いてくるチームの皆を海の底から見上げるような形で待っていた。

 

 

 

1人目、2人目、無事に海底まで潜り、膝立ちをしながら残りの2人を待っていた。

 

3人目も無事に到着。

 

4人目が潜ってきたので、これで終わりだと思い海面の方に目をやると、ヒゲをふわふわ漂わせながらサンタのおじさんのような大きな男が上から降ってくる。

 

 

 

バランスがとれないのか手足をバタつかせながら降りてきているが、どうしても体が浮いてしまい仰向けになるようだった。

 

インストラクターが手で地面に膝立ちのサインをだしていたが、サンタは上を向いたまま手足を羽ばたかせながら降りてきていたので、全くインストラクターのサインを見ていなかった。

 

 

 

 

その光景を見て僕は「鳥?」と思ってしまい、急におもしろくなってきてしまった。

 

 

しかし、笑うと口に加えているレギュレーターから泡がふきだしてバレてしまうので必死に笑いをこらえていた。

 

 

 

 

その状態で降りてきたサンタは膝立ちをする余裕もなく珊瑚の上に墜落した。

 

僕はオーストラリアまできて珊瑚殺しのサンタを見てしまったのだった。

 

 

 

 

その後はスムーズに実技試験も終わり、自由に泳げる時間を与えられた。

 

見た事もないナマコや色とりどりの魚と泳ぎながら、絵を描く時の資料を集めるために様々な角度から珊瑚を観察する。

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この景色を参考にして描いた絵はすでに描き終わっている。

 

 

 

船の上に上がりシャワーを浴び、コーヒーを飲んでいると船の裏の方で何やら騒いでいるのを発見した。

 

 

見にいってみるとインストラクターがまき餌をしている。

 

 

 

これからナイトダイビングのためにサメを誘き寄せていたのだ。

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そしてこの後・・・

 

 

ナイトダイビングである事件が起きる。

 

 

その話は次回の記事で語っていこうと思う。