恐怖体験!血だらけになって死にかけた世界を旅する画家

byronbay_marutaisu

あなたはこれまでの人生で死を感じた出来事はあるだろうか?

 

僕は世界を旅しながら画家として活動しているが、何度も恐怖体験を味わった事がある。

 

その中でも本当に死にそうになった体験を語っていこう。

 

画家になるために旅にでた

byronbaylivepaint1

今でこそ、絵を描きながら世界を自由に飛び回れる生活を送れるようになったが

この時はまだ画家として何をすればいいのか全くわからずにいた。

 

そんな状況を打破するために画家になる方法を探し求める旅に出たのだ。

 

 

 

以外と順調に旅は進み、オーストラリアの東部に位置する小さな田舎町のバイロンベイで

簡単に絵で収入を得る方法を発見していまい、毎日何のストレスもない生活を送る事となる。

 

 

 

 

バイロンベイは世界各国からアーティストが集まる町として有名で、一歩町を歩くと路上で楽器を演奏してお金を稼いでいるミュージシャンが数多くいた。

 

そしてこの町にはなぜか日本人も多く滞在しており、そこで出会う日本人は変わった人の割合の方が多いように感じる。

 

 

 

気を操れる青年、木の実しか食べない青年、毎朝キックボードで爆走しているおばさん・・・

 

その中でもマチ君と言うマッサージを教えながら旅をしているかなり適当な人がいた。

 

人生で初めてサーフィンに挑戦する

byron_board

僕の持ち物は絵具道具や大きなキャンパス、カメラや大量の服などかなりの大荷物になってしまっていたので、この荷物を持ちながら旅をするなら車が必要だと考え、バイロンベイで貯金もできていたので

車を購入する事にした。

 

しかしオーストラリアでは20万キロ30〜万キロ走っている車が普通で、価格も5万円からと安いのだが修理費がかかる難点があった。

 

 

なのでこの国の整備士として働けば需要があり、億万長者になる事も可能とまで言われている。

 

 

修理費が高いので僕はとある知り合いを通じて、ジョンと言う整備士を紹介してもらった。

 

彼の家は豪邸で3人の子供と暮らしている。

 

 

 

 

僕はしょっちゅう家に遊びにいくようになっていて、ジョンにサーフィンがしてみたいと言うと

倉庫にしまってあったウェットスーツとサーフボードをタダでくれると言う。

byronbay-sarfboard

byronbay-wetsutu

サーフィンは今まで一度もやった事がなかったので何から始めればいいのか分からなかったが、マッサージを教えているマチ君がよくサーフィンに行っていると言う話を聞いた事があったので

マチ君に「今度教えてよ」とお願いすると、ふたつ返事で承諾してくれた。

 

自殺の名所である丘から・・・

byronbay_jisatumeisyo

バイロンベイは世界でも有名なサーフィンの穴場ポイントが数多くあり、波もかなり高い。

 

とりあえずマチ君お勧めの穴場ポイントがあると言うのでそこまで車で行く事にした。

 

 

丘の上から海を見渡せるポイントで眺めも美しい。

 

 

 

丘の一番頂上に登ると340度ほどの海の景色が広がっている。

 

しかし・・・

 

崖の先にある看板が立っていた・・・

 

 

LIFE IS TOO BEAUTIFL・・・

 

人生はとても美しい。

 

その看板をみて悟ってしまった・・・

 

 

ここは自殺の名所だったのだ。

 

いよいよ死にかける・・・

byronbay-namidekasugi

マチ君と一緒にウェットスーツに着替え、ジョンからもらったサーフボードを車から持ち出す。

 

 

 

するとマチ君は「よし!じゃあ行こうか!」

 

っと言い勢い良く崖を降りていった。

 

僕は「え?教えてくれないの?」

 

っと思ったが下で教えてくれるのかな?とも考え僕もマチ君の後を追いながら崖の下まで降りていった。

 

 

 

 

近くで見ると波が異様に高い・・・

 

 

 

 

しかし、初サーフィンの僕はこれくらいが普通なのかな?と思ったのであまり気にしていなかった。

 

後で知った話だがその日の波はここ数年で一番大きく危険だと友人から聞かされる事になるが、そんな事も知らない初心者な僕は、ただただマチ君の後を追った。

 

 

 

 

 

ようやく崖の下に到着し、辺りを見るとビーチがない。

 

下はゴツゴツした岩で埋め尽くされている。

 

 

マチ君が何やらサーフィンからのびる紐のようなものを足に装着していたので、僕もそれを見よう見まねで装着した。

 

装着していると、マチ君が海の方へと走り出した。

 

「マチ君!教えてよ!」

 

と叫ぶと「OK!」

 

っと言いながら海へと消えていった。

 

 

全然OKではない・・・

 

 

マチの君の後を追いかけながら膝上辺りまである海の上を進んでいく。

 

どんどん深くなるにつれて波の勢いが強くなってきた。

 

足下はゴツゴツした岩で力負けしてしまうと一瞬で後ろに吹き飛ばされてしまう。

 

 

 

 

足に力を入れ、ようやくサーフボードを海面に浮かせた瞬間大きな波が僕の身体をたたきつけた。

 

吹っ飛ばされた僕は、水中の中で上下左右がわからなくなり、薄めを開けると大きな岩が目の前に・・・

 

 

 

腕でガードすると皮膚がそげ落ち、血が吹き出してきた。

 

 

 

 

その後も何度も挑戦するが、その度に大きな波が押し寄せてきて、水中で回転するように吹き飛ばされながら岩に身体を何度もぶつけた。

 

 

 

マチ君の姿は見えなくなり、その後も何度もマチ君に追いつこうとしたが大波に吹き飛ばされる始末・・・

 

最大の大きな波が来た時に吹き飛ばされ、

鋭利な岩にぶつかりそうになったのでサーフボードを盾にして何とか助かった。

 

あれが直撃していたら死んでいたかもしれない。

 

 

 

 

 

身体は血だらけになり、諦めた僕はゆっくり丘の方向へ歩いていくと少年達が駆け寄ってきて

「大丈夫!?救急車呼ぼうか!?」と真っ青な顔で僕に言う。

 

 

 

それほど危険な事だったのか・・・

 

 

 

身体は動くので大丈夫と言い、1人で丘の上まで登り、海を見ながら血だらけの身体を水で洗い流した。

byronbay_sarfchidarake

後で知ったが岩の上からサーフィンをするのは初心者のする事ではないらしい・・・

 

ましてや大波はありえないと友人に教えられた・・・

 

 

マチ君の適当さ加減は世界を超える・・・

 

 

 

 

 

丘の上で上手に波を乗りこなすサーファーを見ながら三角座りでマチ君の帰りを待っていた。

 

 

 

 

約30分待っただろうか・・・

 

 

 

 

 

突然後ろから「ZINく〜ん!!」

 

 

っと言う声が聞こえたので振り返ると

血だらけのマチ君が手を振りながら帰ってきた。

 

 

 

 

そして血だらけのマチ君は僕にこう言った。

 

 

「ZiN君血だらけじゃん!!」

 

 

 

あんたも血だらけだろうが!っと思いながら、よく見るとマチ君の腕がパンパンに腫れ上がり

まるでロックマンのようになっている。

 

 

 

 

「俺たちやっちゃったね!帰るか!」

 

っとマチ君は軽い口調で言いながらウェットスーツを脱ぎ、これ以上サーフィンはできないのでバイロンベイまで帰る事にした。

 

 

 

 

 

マチ君の仕事はマッサージ師・・・

 

 

「それで仕事できるの?」

 

 

っと訪ねるとマチ君は軽い口調でこういった。

 

 

「ヤバいよね!やるしかないっしょ!」

 

 

 

オーストラリアの人や外国人は本当に適当な人が多いが、日本人であるマチ君はその中でも断トツで適当な人であった。

 

 

しかし、話していると適当すぎてかなりおもしろいのでマチ君を嫌いにはなれない。

 

 

 

マチ君の適当さ加減は世界を超える・・・

 

 

バイロンベイは本当に変な日本人が集まってくる不思議な場所なのである。