絵の描き方で遠近法を上手く
表現する事ができずに悩んでいる人は
多くいるのではないだろうか?
僕も専門学生の頃はまだ絵のスキルもなく、
素人以下のような絵しか描く事ができなかった。
それから二年間専門学校で
絵の勉強をして少しずつ上達していき、
自分の描き方というものを発見したが、
まだまだスキル不足で遠近法の
描き方だけは苦手だった。
ある時一眼レフのカメラを買い、
写真にハマる時期があったのだが、
一眼レフで撮れるようなバックの
ボカしを絵で表現できれば
奥行きのある絵を描けるのではないかと思い、
すぐに様々な種類の筆を買いそろえて
色々と描き方を試してみることにした。
一眼レフのように手前の岩に
ピントを合わせて描き、
後ろの木の根を少しボカす事で
僕だけの遠近感の描き方を発見した。
バックをボカす手法を試したいがために
描き上げた作品がこのHUTATUNOHI
という作品だ。
まだまだこの頃は絵に安定感がなく
スキル不足でこの作品もそれほど
奥行きを感じないが、僕の中では
新しい手法を発見できた思い出の作品となっている。
その後、世界43ヶ国以上をキャンパスと
筆と絵の具を持ちながら絵の修行や
画家として生きる方法を
探す旅に出てから絵のスキルが
さらに身に付き今ではこの時より
さらに遠近感をだせるようになった。
絵は描けば描くほど上達する事ができる。
僕が絵を描き始めた頃は
左の写真のようなスキルしかなかったが、
3年間絵の描き方について猛勉強した結果、
右の作品を描けるまでに成長する事ができた。
スキルもないのに画家になると
言った時は僕をバカにする人もいたが、
今では日本に帰るとFacebookなどで
僕の活動を知ってくれている地元の友人が
僕の事を話してくれているようで、
口コミで会った事もない後輩や先輩から
声をかけられるようになったり絵の依頼も頂く事があった。
現在は個展を開くために
絵を描きためなければならないので、
原画は僕が決めた世界中にいる
5人のクライアントさんにしか
販売しないようにしている。
話はずれたが、とにかく
絵の上達がしたいなら様々な描き方を追求し、
自分にあった手法を発見する事で
個性あふれる絵を描けるようになる。
その一つが今回紹介した僕だけの遠近法の描き方なのだ。