人生において大きな目標があっても
人はその目標に到達する前に挫折したり、違う道を選択して結局あとで後悔したりと歳を重ねてから気づく事が多い。
世の中はそのように後悔している人で溢れている。
僕は毎日幅広い年齢層の人達からの相談を受けるのだが、その中でも40代、50代の方達の話を聞くと「若い時にもっとできる事をしておけばよかった」っという話をして頂く機会が本当に多かった。
その会話の中でも特に多かったのが、
「やりたくても何から始めていいのか?」
「どう目標に向かえばいいのかわからなかった」
っという事であり、その状態をいつまでも続けた結果、後で後悔するような事態に発展している事もわかった。
もちろんこの方達の多くは画家を目指した人であり、今でも地道に絵を描いている方もいるが長年結果の出ない日々を送っているようだ。
何をしていいのかわからないっと思う人の場合の多くは、現在の状態から目標までの明確なプランが漠然としている事が多い。
例えばこれは相談者さんからのメール相談の内容(名前を記載しないなら記事にしても良いと許可は取っているので問題ない)
相談者のHさん/宮崎在住
zinさん初めまして。
現在宮崎県にて会社員をしながら休みの日に、アート活動もしている1歳になる息子もいるシングルマザーです(36歳)
私は昔から絵を描く仕事に強い憧れを持っておりまして、これまで地元や東京でも個展をした事もありましたが、結果も出ずに今に至ります。
最近ではもう無理なのではないか・・・と諦めムードも漂っていてどうすればいいのかわからなくなりました。
絵描きとして生きていく大きな夢があったのにもかかわらず、何をどうしていいのかわからないまま気持ちが何度もブレてしまい、もう絵を描く事はやめてしまおうと考えた事もあります。
ですがやはり絵を描く事が好きなんでしょうね。
気がつけば休日に子供が昼寝をしている間に筆が勝手に進んでしまうようです。
もっと若い時にzinさんのように海外や国内で活動しておけばよかったのでしょうが、そもそも私はメンタルの方も弱く、それも理由でシングルマザーになった経緯もあります。
20代の最初の頃は自信に満ち溢れていたのですが、年齢を重ねるごとに自信も失って弱気になっている自分に気がつき、このままではいけないと思い色々調べていた結果zinさんの存在を知る事となりました。
まとまらない文章で申し訳ございません。
簡潔にまとめると、目標に到達するまでにどうすれば弱気にならずにzinさんのように自信に満ち溢れる活動していけるのか経験者であるzinさんから直接お話しを伺いたいと思いました。
挫折したくないのに挫折しそうになる自分に嫌気がさします。
何か助言を頂けると助かります。
っと、このように20代から画家を目指しているが諦めたり諦めきれなかったりと感情をキープする事が難しく、活動にも悪影響を与えてしまっているという相談がかなり多かった。
それではどうすれば良いのか?
今回は僕の経験を交えた解決策を語った相談メールの返信文章をここに記載しておく。
どうすれば諦めずに気持ちをキープしがら目標に向かって活動していく事ができますか?
おはようございます!
思い立ってもふわふわして何を決めていいのかわからないという場合、おそらく目標自体は(未来の自分の人物像)ハッキリしているのにそこにどう到達するのか明確なプランをまだ組み立てていない為だと思われます。
よく小さな事からコツコツとっという言葉が世の中に出回っている為、皆さんスルーしたり、あまり心に響かなかったりするのですが、このような言葉こそ基本的な事であり、絶対にしなければならない行動というものなんですよね~!
まず何をすればいいのかというと、とりあえず紙に今の状態から目標(未来の自分の人物像)までに到達する為に必要なスキル(絵に関係ない事でも)を書き出していきます。
僕は高校2年生の春に画家になろう!と決断して高校卒業後は美大か芸大に入りたかったのですが、両親に話すと反対されたので自分でお金を稼ぐ必要がありました。
その時に僕は18歳から35歳までの画家人生計画プランを組み立てたのですが、まずは今の何もない状態から南の島で絵を描きながら何不自由ない生活を送る自分の姿を想像して、そこに到達するまでに必要なスキルを書き出しました。
・学費のお金
・画力、表現力
・絵の仕事の経験値
・海外で勝負する為に英語力
・何不自由なく過ごす絵の仕事の取り方を学ぶ
当時はこの程度しか思い浮かびませんでしたが、とりあえずこれらの小さな目標の間に今から何をするべきなのか書き出しました。
就職して学費を300万円貯める。
美大芸大で画力を上げる為に毎日絵の事だけしか考えない。
いろんな絵を見て自分でもいろんな手法を試して描いてみる。
美大芸大を卒業後、絵関連お就職をして知識や経験を学ぶ。
などなど、今自分にできる事を片っ端から書き出してそれら一つ一つ何歳までに達成させるという事を画家人生プランの中に書き出して実行に移す事にしたました。
ですが、何かを目指す時には必ず壁と言うものが立ちはだかります。
学費を貯める為に就職したのですが給料が安すぎて
いろいろあって鬱になったり、
お金を貯めるのに4年もかかったり、
1日50円生活の超貧乏学生を2年したり、
絵の就職先が見つからずに悩み苦しんだり
弟が他界してしまったり・・・
いろいろと計画と違う事もでてきますが、その度に人生計画プランを練り直して軌道修正してきました。
途中で絵の就職がなかった時なんかは、自分のHPを作るスキルが必要で、WEB会社に就職してグラフィックデザインを学びながら自分のHPを製作したりして次の自分のステップへと繋げる足がかりにした事もあります。(今では全くHPの作り方を覚えていない)
要はその時その時で何か問題が起こればその問題を解決する為に何をする事がいいのか?
どんなスキルが必要なのかを考え、それを画家人生のプランに組み込むようにするんですね!
これまで多くの方から相談されましたが、結局ほとんどの人は苦しい事から逃げ出して結局ずっと悩み続けるようです。
悩むくらいなら苦しいことから逃げ出さずに学び続ければ良いのですが、それも出来ないようなのでその場合は、僕にはどうする事も出来ません。
画家になる道に楽な道はないですからね~!
そこを乗り越える事が出来た人だけが見れる世界というものがあります!
想像する憧れの未来の自分に到達する為には苦しい事でも必要ならば貪欲に学ぶ必要があるので、そこを踏まえて乗り越えていきましょう!!^^
この相談メールでは僕の画家人生計画の中の一部であり説明を省いている僕の通ってきた困難も、あるがようは現在の状態をよく考えて、目指す未来の自分の像に近づくには、他にどんなスキルが必要なのかを明確にし、それら一つ一つのスキルをどうすれば手に入れられるのかをよく考えて人生計画に組み込むという事である。
この時、計画に入れていた海外での活動もすでに実行済みで、かなり大きな成果も出てしまった。
ここをよく考えない人ほど、現在の自分から途中の成長する段階を完全に無視したまま未来の自分を一気に目指してしまい、結局到達できずに挫折してしまう傾向にあるようだ。
これはわかりやすく言うと
小学1年生のまだ足し算引き算を習っている段階の人が途中の掛け算割り算その他諸々を習わないまま、中学で学ぶ2次方程式を解こうとするようなもの。
段階を踏まないと絶対に解けない答えを無理やり解こうとしても無理があるのである。
画家活動にも段階というものを踏んで、少しずつ着実に必要なスキルを得る事により、将来の未来の自分像に近づいていく事ができるだ。