オレンジ色と聞くとどんなイメージを想像するだろうか?
太陽のような明るさや、楽しさ、温かさを感じる事ができるのがオレンジ色であり、人に与える色彩心理的な効果は人を元気にさせるポジティブな色と言われており、橙色もオレンジ色と同じような特性を持つ。
オレンジ色と言っても幅広く、絵を描く時にオレンジ色を使った様々な手法によって見る人への印象を変える事ができるのだ。
そこでオレンジ色や橙色を使った絵を描いた時に、見る人がどのように感じる事ができるのかをまとめてみた。
楽しさ、明るさ
冒頭でも言った通り、やはりオレンジ色の代表的なイメージは楽しさや明るさと言ったポジティブな印象があり、見る人を元気にさせる効果が期待される。
オレンジ色が好きな人は社交的で明るく人生をあるがままに生きている人が多いようだ。
僕が旅に出た時もオレンジ色のジャケットやズボンを着ている人と出会う機会が多かったが、これも心理的に自由に生きている事への象徴だったのかもしれない。
寂しさ、悲しさ
これは僕がまだまだ絵のスキルが足りないため、世界へ絵の修行の旅に出発した頃の初期の作品だ。
例えば夕日を見ていると一日の終わりというイメージから、寂しくもなり悲しくもなるのはオレンジの明るいイメージから暗くなると言う事が今まで生きてきた経験から感覚的にわかっているからであり、暗めのオレンジには寂しさや悲しさを引き出す効果がある。
この頃は無意識のうちに描いていたが、楽しさや明るさの象徴とも言えるオレンジを絵の具で濃くしたり、あるいは少し暗いオレンジに調整したりしていた。
色が人へ与える感情を利用して絵を描く時も白に近い明るいオレンジから暗いオレンジへグラデーションを描く事によって、絵からでも悲しさや寂しさを引き出す事ができるのだ。
ここを頭で理解しながら描くのと描かないのでは絵全体の雰囲気として変わってくるので重要な事の一つだ。
ロマンチック
ロマンチックな感情は人によって感じ方が違う。
危険を感情を引き出す赤や黒を使った絵をロマンチックに感じる人もいるだろうし、暗い青を使った絵を見てロマンチックな気持ちになる人もいるだろう。
しかし僕が世界43各国以上を旅してきた中で一番ロマンチックに感じたのは、ゆったりとした平和で暖かみのあるオレンジや橙なのではないかと思う。
実際僕もロマンチックな雰囲気の絵を描く時はオレンジや橙色を主に使っている。
まとめ
絵を描く際に色を意識するだけで印象であったり、雰囲気であったり様々な感情を引き出す事ができる。
色の心理は絵と大きく関わっており、
どんな人に見てもらいたいのか?
人にどのように感じて欲しいのか?
を描くときはこの色の心理を利用する事をお勧めしている。