マドリードの街を歩いて絵の参考にする。

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スペインのマドリードに来て一週間。

 

偶然出会った青年フィールに紹介してもらった宿に泊まり、同じ部屋の様々な国籍の人と仲良くなった。

 

僕が泊まっている部屋はドミトリーと言って一部屋に3つの2段ベットが設置されており、かなり安くで滞在する事ができる。

 

1人部屋もあるのだが、僕は旅の出会いを大切にしている。

 

出会いが多い分、僕の活動を知ってくれる人が増え、思いもよらない幸運に巡り合う事がある事を知っているからだ。

 

今まで何度もこういった出会いに助けられてきたし、さらに絵の仕事にもつながる事が多かった。

 

オランダ人2人、香港人2人、フランス人3人と仲良くなり宿で無料で使えるキッチンで料理をつくって皆で話しをしていた。

 

各国の国の話や今まで行った観光客があまりいない隠れスポットや、これから何をしていくのかなど。

 

僕は1人が好きなタイプなのだが、このように各国の人の意見や情報にふれる事により今まで知らなかった知識が頭の中にたまっていくのだ。

 

この友人とは今でも連絡をとり合う仲だ。

 

しかしそんな出会いが多かったマドリードをそろそろ旅立とうと考えている。

 

マドリードでの最大の目的ダリの美術館でいい刺激をもらい、セゴビアでは最高のインスピレーションを頂いたので、もうマドリードでする事と言えば街の探検だけになっていた。

 

マドリードの街は相変わらずどこも観光客が多い。

 

歩いているとフリーマーケットのようなものを発見したが、どれもスペイン語の本ばかりだったので特に何も買わなかった。

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街の高台まで1時間かけて歩き、街の景色を眺めながらスーパーで買ったお弁当とビールを飲んでのんびりしていた。

 

その高台から気になる建物があったのでそこまで歩いて行く事に。

 

その土地を自分の足で歩くと、僕は今日本から遠く離れた土地に1人でいるという実感が湧いてくるので歩くのは好きなのだ。

 

結局3時間ほど歩いてようやく到着したが、この巨大なアートの建物を少し観察して写真を撮り、他に何をするわけでもなくここでもビールを飲むだけだった。

 

しかしこの無意味に見えるような行動が、あるとき思いもよらない体験やアイデアを生む事があるのだ。

 

事実、後にマドリードで見た建物を参考に絵を描く事になる。

 

そして十分堪能したので来た道を戻り、宿のベットの上で明日は何をしようか考えながら眠りにつくのだった。