これまで10年以上の年月をかけてようやく画家として食べていけるようになったが、本当に苦労の連続で心折れそうになる時もあった。
その経験の中で画家になるために必要な事を悟ったので、今回はわかりやすくシンプルにまとめてみた。
これを順序よくこなしていく事ができれば停滞していたあなたの画家活動にも光が見えてくるだろう。
画家人生プランを組み立てる
僕は18歳の時に画家を目指し始めたのだが、その時に35歳までの画家になるためのプランを組み立てた。
これが後で重要な役割を果たす事となるがこの時はただ何となくノートに書いて自分の意思表明の代わりに書いていたに過ぎない。
何をどう組み立てたのかというとまずはシンプルに今必要な事をノートに書いっていく事にしたのだ。
例えば
1学費を300万円貯める
2画力をあげる
3絵の就職をしてスキルをさらに上げる
4海外での活動に挑む
5英語を話せるようになる
6海外で絵を描いて稼げるようになる
7外国人と結婚してハーフの子を持つ
8何不自由なく画家として行きていく
っとまぁこのような感じでひとまず当時僕が憧れていた未来の自分の像に必要なスキルを書いてみた。
そして次にこれらを達成する期間を書いていく。
1は18歳~20歳まで、2は20歳~22歳、
3は22歳~24歳、4と5は24歳、
6は25歳、7は25歳~29歳、
最後の結婚は30歳・・・
こうして期間を決める事で今から何をするべきなのか目的がハッキリさせる事ができる。
ここまですれば後はこれらの事を達成するために今からできる事を間に書き込んでいく。
僕の場合で1の学費300万円を貯めるために必要な事はとにかく働く事。
当時は親に画家になると話しても「何を夢みてんの!就職しろ!」っと言われてしまったので自分で学費を稼ぐ以外に方法がなかった。
とりあえず就職して学費300万円を20歳までに貯める事にした。
このような感じでその目標を達成できる事を事細かに書いていくようにして、後は心をブレさせずに実行していくだけである。
苦労する事は当たり前という前提
上で話した画家人生プランを進めていく上で当然苦労したり、うまくいかなくなる事も起こり得るだろう。
僕もしょっぱなの学費を貯める計画も実は全くうまくいかず、うつ病になってしまって沖縄に逃亡した経験がある。
沖縄で心を落ち着かせてから、画家人生プランを練り直してようやく22歳の時に専門学校に入学する事が出来たが、まだまだ300万円という当時の僕からするとかなりの大金を貯める事が出来なかったのでバイトをしながら残りの学費をバイトで稼ぎながら1日50円しか使えない超貧乏学生生活をしていた。
当時は本当に辛くて死にそうだったが、画家になれなかった時に死ねば良いと思っていたので、心がブレる事なく目の前の目標である画力をあげる事に全力を注いでいた。
画家になるためにはある程度の苦労をするのは当たり前の事ではあるのだが、裕福な日本で育つ事ができる環境のせいかハングリー精神を持たない人が増えたのか、1ヶ月や2ヶ月、1年や2年で挫折する人がかなりいる事が今になってわかった。
中途半端な覚悟では画家になる事は絶対にできないし、何より継続して情熱を持つ事が出来なければ今の日本のアート業界の低迷が続く日本では特に難しいと言えるだろう。
なので画家になるためには苦労を乗り越える精神力も必要になってくる。
自分を世に発信する方法を学ぶ
僕はこれまで画家の仕事をしながら世界43カ国以上を旅してきた。
その旅の中で自分を世に発信する事の重要性を学んできたのだが、昔の僕の画家人生プランには書いていなかった。
今思えば自分を世に発信するという勉強をもっと若い頃にしておけばもっと早く画家人生プランを軌道にのせながら前に進む事が出来ただろうという確信もある。
それほど発信する事は大切なのだ。
この事についてはあまりにも奥が深く、話すと長くなりすぎるのでメルマガ読者さんだけに伝えて、なおかつわからない事があれば直接メールで相談にも乗る事にしているので僕に連絡してほしい。
画力、表現力をあげる
当然ではあるが画力や表現力も画家になるために必要なスキルの一つである。
18歳の頃の僕の画力が本当に世間一般的に見ても下手くそとしか言いようがないほど画力がなかった。
この作品から今の作品を描けるようになるまでにしてきた事を以前
と言う記事で詳しく話しているので読んでおいて欲しい。
人と人との繋がりは大切に
結局画力がどうだ発信がこうだと話していても画家になるためには人との関係性を増やさなければ不可能である。
たまにどうしてもあまり人と話したくない、人とあまり関わりたくないけど画家にはなりたいと相談してくる人もいるのだが、それはちょっと僕にはどうする事も出来ない。
どんな人間なのかも知られずに絵を描いてそれを生活の基盤にすると言う事はほぼ0と言ってもいいだろう。
日本で絵を販売したいと思う場合、日本人はどんな人でどんな人生を歩んできてどのような人間性の持ち主なのかをわかった上でそこに共感や憧れ、親近感を抱き、「この人から絵を描いたい」と思う傾向が特に日本人は強い。
お小遣い程度で良いのなら顔を見せずとも絵を売る事ができるサイトがいくつもあるのでそちらに登録しておけば良いのだが、画家になるという事なら話は別。
画家になるためには人との繋がりを増やしていく事が最も重要と言っても過言ではない。
人は一人では生きてはいけないのだから。
おまけの話
あと、画家として身につけておいた方が良いスキルというものが英語である。
英語を話せるようになれば、自分の絵を世界に発信する事も可能になり、当然それに比例して絵も自分という人間を知ってもらえる幅も飛躍的に上がるのは言うまでもないのだから。
僕は学生時代は本当に英語が苦手で英語のテストがあればサボっていたほど本当に簡単な英単語ですら知らないほどのレベルではあったのだが、憧れの未来の自分の像の中に英語で外国人の友達と楽しそうに話す自分の姿があったので旅の中で必死に勉強してきた。
その結果、今では外国人の友人も世界中にできて、なに不自由なく会話も楽しく進める事ができるまでになった。
最初から出来ないと思い込む人は出来ないが、出来るまで継続して学び続ける事ができる人には必ずできる。
もしも、本当に画家になりたいと願うのなら英語を勉強する事をお勧めしてる。
PS.
以前、
っと言う記事を書いた。
しかし、よく考えれば別に誰もが知る有名画家にならないと画家になれないと言うわけではない。
それは僕が証明しているし、人と人との繋がりを増やしてきた今、様々なアーティストとも繋がる事が
できたのだが、その中でも成功している人でそれほど有名ではないが画家として生活できている人も沢山いる事がわかった。
なので有名にならなければいけない!っと思い込んでいるのならそれは間違いなので勘違いしないように。