絵を学びたい人からよく
「大学か専門学校へ行った方がいいですか?」という質問をうける事がある。
僕は専門学校を卒業後に画家として生きるために世界一周の旅にでて6年経ったが、今でも学校に行ってよかったなと思っている。
独学でも絵は勉強できるが、やはり知らない事の方が多く、教えてくれる人がいないと学ぶ事の質も量も違うので僕は学校に行く事をおすすめする。
どうして学校にいく方がいいのか?
今回はその質問の回答をいくつかまとめてみた。
ライバル大勢いて刺激がある
学校へ行くと様々な手法で描く人が大勢いる。
自分と同じレベルの人や自分より上手い人、独創性の高い絵を描く人もいるのでライバル同士で刺激しあえる環境に身をおく事によって相乗効果を得る事ができる。
学校はアーティストとして生きるために必要な技術を得る事ができる最適な場所だが、絵を趣味として学びたいなら絵画教室でも学ぶのには十分な環境だと思う。
しかし専門学校は絵で生きたいと言う人より、なんとなく絵が好きだから入学したと言う人も大勢いる。
実際、僕が入学した専門学校を卒業して未だに絵を描いている人は僕を入れても全体の5%にも満たない。
タイミングが悪かったのか「なんとなく絵が好き派」が多かったように感じた。
知らない事を学ぶ事ができる
僕が専門学校に入学する前は独学で絵を勉強していたが、専門学校では自分で学ぶ事ができない事を多く学ぶ事ができた。
様々な絵の具の特性や使い方、絵の具が乾いた時の色の変わり方、木のボードへ紙の張り方、デザイン力、そして僕の学校ではグラフィックデザインも学ぶ事ができた。
教えてもらえないと知る事ができない。
知る事ができないと聞く事も調べる事もできない。
ネットで調べても、どこにものっていないような事も学校では教わる事ができた。
しかし絵の描き方でアドバイスはもらえるが細かく教えてもらえるという事はなく、人それぞれの個性を伸ばそうとしてくれる。
アーティスト関係の繋がりができる
僕は友達は多い方だが専門学校時代の友達とはそれほど繋がってはいない。
おそらくほとんどの人が
「何となく絵が好きだから」
という理由で入学してきた事も関係しているのだろう。
しかし友達同士で個展をしたり、学校主催のコンクールに出展した時に見に来てくれたお客さんや絵の業界の人は、今でも何かと僕に連絡をくれる関係だ。
僕の場合は世界を旅しながら画家の仕事をして絵の業界の繋がりが強くなっていったが、一般的に絵で生きていく一番無難な方法は絵の学校に入って絵を描きためて、学校の教授や先生に認められる事によって絵で仕事ができるようになると言われている。
旅に出れないのなら、この方法が一番絵で生きていく最前の方法ではないだろうか?
以上が絵で仕事がしたいなら学校へ行く方が効率がいい理由だ。
絵で仕事をとるという事は日本では難しいのかもしれないが、何より大事なのは継続して勉強し続ける精神力を持つ事が大事なのだと僕は思う。
その気持ちが未来のあなたへ繋がっていく事だけは間違いない。