僕はこれまで世界中の島をめぐり、そこで絵を描いて生活していた。
日本に一時帰国した時も必ず沖縄のとある島に行く事にしている。
ここは世界的に見ても他に類を見ない文化が根付いており、のんびりした時間が訪れる人を癒している。
自然もあり、海の透明度も世界の海に全く負けていない。
その島と言うのは本島から西にフェリーで2時間走った所にある座間味。
僕はここでキャンプ生活を2ヶ月する事にした。
ちなみにこれが僕のテントだ。
最初はテントで寝ていたが、ハンモックで寝る方が気持ちいいので、次第にただの倉庫がわりとなっていった。
座間味で画家にとって最高の日々
以前話したホームレスのようなおじさんのジロウさんに毎朝朝食を作ってもらっていた。
こちらがその時の記事である。
ジロウさんは座間味でキャンプ生活を2月〜11月までする、かなりレベルの高いキャンパーホームレスだ。
テントも完璧な設備にされていて、一番風通りの良い場所に設置されている。
朝食を食べ終わると彼はそのまま島の売店に働きにいく。
僕はそのままハンモックでのんびりしながら読書を楽しんでいた。
そして昼前になる頃にようやく海の前にキャンパスを設置して絵を描き始める。
座間味はシーズン以外は人が少なく、通る人はキャンプ場で仲良くなった人達ばかりである。
そのため、ここは僕の広いアトリエへと変貌するのだ。
集中力も都会の室内でするより、はるかに増す間隔がある。
暑くなれば海へ潜りリフレッシュをする。
島のパワーが僕にエネルギーを与えてくれる。
これがキャンプペイントの魅力である。
ちなみにキャンプペイントは、僕の考えた造語であるため調べてもでてこない。
世界でキャンプペイントをしながら旅をしている画家は僕だけなのかもしれない。
しかも、このような自由な生活をしながらも絵の収入は途絶える事はない。
絵を描いて生きるため、これまで世界中を旅しながら画家になる方法を探していたが、ようやく発見し、現在の生活にたどり着いた。
キャンプ場で出会うおもしろい人達
座間味のビーチの前に草木でできた細い道があり、そこをぬけるとキャンプ場が見えてくる。
ここで僕はおもしろい夫妻と出会った。
旦那のタクマさんは横浜でハナブサと言うレゲェバンドを組んでおり、今回はここ座間味でレゲェイベントをするために来たのだ。
バンドメンバーが座間味に集結し、皆キャンプ生活を楽しんでいた。
僕も地元の友達がこの後数人来るが、他の皆は仕事の都合がつかず、来る事ができなかった。
会社に雇われていては自由に好きな時に旅にでる事ができない。
僕は18歳の時からそんな生活は絶対にしたくないと考えながら画家の道を選んだ。
日本で画家をしていると言うと
「稼げない」「貧乏」「会社で働きながら」
と言ったイメージが強く、またそのような生活をしている人が多く存在する。
日本で絵を描く仕事を目指している人の80%以上がそのような生活ではないだろうか?
画家なら99%はそのような生活をしている。
この事から日本で画家になる事は難しいと言われるようになったようだが、僕は自分で画家として生きる道を構築したため、このような自由な生活をする事ができる。
画家になるには絵のスキルがあれば、後はそれを利用できる知識と情報を持っていた方が良い。
この先、何十年も会社に勤めながら絵を描いて画家と名乗るよりは遥かに良い人生を歩事ができる。
座間味の夕日は美しい
仲良くなったハナブサと人達と一緒に車で夕日を見に行く事にした。
軽トラを借りてくれてそのまま2台に乗って夕日が見える丘まで行く事に。
都会でこのような事をすれば捕まってしまうが田舎ではどこでも見れる光景である。
僕はこのような田舎の緩い感じが好きだ。
車で丘の上まで行くとすでに雲がオレンジ色に染まっており、海から吹く心地いい風を感じ、リラックスした状態で沈んでいく夕日を眺める事ができる。
一応ハナブサメンバーを記念撮影させてもらった。
将来は海外ではなく沖縄に移住しようと考えている。
贅沢を言えば夕日と海が見える丘の上に住んでみたい。
ただの家ではなく、僕の個展会場と合体した、数人だけが泊まれるホテルを建設しようと、今は頭の中だけで計画しているが、僕ならほぼ100%の確立でその夢を実行に移せる。
なぜなら、これまで僕が生きてきた人生で
強く思った事は全て現実のものになってきたからだ。
悪い事も良い事も全て現実にする能力が僕にはあるのかもしれない。
弟が死んだ時も
「いつかバイクで死ぬだろうな」
と思っていた矢先にバイク事故で違う世界へと旅だってしまった。
「海外で絵を描いて生活できる方法を探す」
と言う事も現実となった。
「日本でも絵を描いて生活できるようになる!」
これもすでに叶ってしまった僕の夢。
なので僕が強く思えばそれは現実になると心の底から本気で言っているし、疑う余地もない。
しかし、今は旅をする事を辞める事はない。
旅をしていると様々な人と出会い、そこから人生の財産となるものが生まれる事があるからだ。
今後、絵を描いて生活しようと考えているのなら僕に相談して欲しい。
ちなみにSNSでメールを送っても毎日数多くのメールが届くので返信はできない。
基本的にZiNARTメールマガジンを読んでくれている人達の相談に乗る事の方が多いので。
そこでは僕が画家になった道筋を伝えている。