最悪!オーストラリアで農場の仕事を探す時に起きた事件。

byron-yu-saki

日本からオーストラリアを旅する人が近年増えてきているが、ほとんどの人がワーキングホリデーVISAを利用している。

 

そして指定された農場で3ヶ月働くと、1年滞在から2年滞在できるようになる。

 

僕は普段絵を描いて収入を得ていたので、他の仕事なんてしたくはなかったが、どうしてもセカンドVISAが欲しかった。

 

なのでこればっかりは農場で働くしか選択枠がなかったのだ。

 

仕事を探す時は車を持っていた方が様々な農場を自由にまわる事ができるので仕事は簡単に見つかる。

 

オーストラリアの天国のような土地バイロンベイで数ヶ月感過ごした後に僕は仕事を探す旅にでていた。

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前回の記事で山奥の小さな村ニンビンで開催されたお祭り

MardiGrassに立ち寄り

ケアンズで仲良くなった友人と再会し、同じ地域の農場地帯であるスタンソープを目指していたので一緒に車で向う事となった。

 

 

ニンビンのまわりは自然が広がり、山を超えなければスタンソープにはたどりつく事ができない。

 

この後・・・

 

最悪の事態が待ち受けていた・・・

 

僕の愛車が山奥で・・・

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いよいよ車でスタンソープへと向う事に。

 

 

車に友人の荷物を全て積み込み、車内はスペースがほとんどないほどパンパンの状態で走り始めた。

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車内で音楽をかけながらオーストラリアの壮大な景色を横目に山の奥地へと入っていく。

 

山道だから当然なのだが、登り坂や下り坂を乗り越えなければならない。

 

 

バイロンベイで友人から5万円で購入した僕の愛車は古い年式だったのだが、これまで順調に走り続けていた。

 

 

が・・・

 

 

突然アクセルを踏んでも勢いが加速されなくなった。

 

何かおかしい・・・

 

 

ちょうど登り坂にさしかかったときにアクセルを踏むと、ブーーーン!!!!っというエンジン音だけが響いていたが、とうとう止まってしまった・・・

 

神様が見方したのか?しないのか?

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何が起きたのかわからない。

 

車内は不穏な空気が流れている・・・

 

 

しかし、僕は運がよかった。

 

走っている最中ずっと後ろにパトカーが走っていたので、止まった瞬間に警察が様子を伺いにきてくれた。

 

 

どうやらファンベルトというのが切れたようで修理が必要なようだった。

 

ここにずっといては何も進まないので、とりあえず車の修理屋さんに電話すると一度、車を修理屋さんに運ばなければならないと言う。

 

 

僕はいいのだが、友人はすでにスタンソープで仕事を見つけており、絶対に行かなければならない。

 

 

このまま歩いて向うにも荷物が多すぎるし、何十キロも先である。

 

どうすればいいのか途方に暮れていた時、運良く僕の友人の車がそこを通りかかり、驚いた顔で「ZiN君どうしたの?」っと訪ねてきたので事情を説明して友人だけスタンソープに連れていってもらえる事になった。

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旅をしているとピンチの時は必ずそこに救世主が現れる。

 

 

僕は本当に運が良い。

 

 

後ろをパトカーが走り、故障したタイミングで友人が通る。

 

今まで目標に向って負けずに生きてきたから神様が助けてくれたのだろう・・・

 

 

いや・・・

 

 

助けてくれるのならスタンソープについてから故障してくれればよかったのに・・・

 

 

当時はこのような考えを持っていたが、今では山の中で故障してくれて良かったと思っている。

 

なぜなら今こうして旅であり得るトラブルをあなたに伝える事ができているのだから。

 

車を盗まれた友人

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友人と別れ、僕はレッカーの運転手と話ながら今走ってきた道を引き返していた。

 

レッカーのお兄さんが優しく僕の話を聞いてくれたので、落ち込んでいた気持ちも少しはマシになってきた。

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しかし、ここで1つ問題がある事に気付く。

 

 

僕は普段から車に寝泊まりしているのだが、修理屋さんに車を1晩おかなければならない。

 

ニンビンの宿はお祭りのせいでどこも満席となっている。

 

レッカーのお兄さんにその事を説明すると本当は修理工場は夜、鍵を閉めるのでダメらしいのだが特別に修理する車の中で寝てもいいと言ってもらえた。

 

 

修理をしている間、僕はする事がないのでのんびり散歩しているとバイロンベイで仲良くなったマスターコミから突然電話がかかってきてこう言った・・・

 

 

「ZiN君・・・車盗まれた・・・」

 

 

彼は貯金が20万円しかないのに20万円の車を購入して車で寝泊まりしていた。

 

 

その車をお祭りで友人に貸したようで、そのまま何処かに行ってしまったらしい。

 

携帯以外、車の中に全ての荷物おいていた彼は僕に助けを求めてきたのだ。

 

しかし、僕も車が故障した事を伝えると、かなり落ち込みながらこれからどうするのかを話し合った。

 

 

 

彼は今何をしているのだろうか?

 

 

僕には必ず救世主が現れるが、彼には現れなかったのだろうか?

 

 

それ依頼マスターコミとは連絡がとれなくなってしまった。

 

噂では日本にどうにかして帰り、仕事を見つけて働いているらしいが・・・

 

 

 

その晩は修理工場においた車の中でビールを飲みながら眠りについた。

 

明日の朝には修理が完了するので、いよいよ仕事探しの旅が始まる。

 

これ以上トラブルは避けたいが旅にはトラブルがつきものであり、この後もさらに最悪なトラブルに巻き込まれる事になる。