日本で絵を買うと言う人の割合は外国人に比べて極端に低いように感じる。
これまで旅を続けてきて数多くの日本人や外国人と仲良くなり、僕の描く絵に興味をしてしてくれたが購入するのは必ずと言っていい程外国人であった。
これが日本で画家として生きるのは難しいと言われている原因の1つである。
家が大きい事も関係している。
オーストラリアのバイロンベイに滞在している時に仲良くなった車の整備士であるジョンの家にお邪魔する事が多くなっていた。
ジョンの家は豪邸で、部屋がいくつもあり、庭には公園とプールが設備されている。
これはジョンの家だけではなく、オーストラリアの家は大抵このくらいの大きさの家が立ち並んでいる。
家が大きい分1つ1つの部屋の広さも日本に比べると全然違ってくる。
部屋が広いと言う事は壁の大きさも余裕があるのでそこに絵を飾ると言う考えになるようだ。
現にジョンの家には大きな絵がいくつも飾ってあった。
なぜ外国人は日本人より絵に興味があるのだろうか?
その事を考えた時、育った環境の違いからではないかと推測した。
海外はアートイベントも多く、
それに画家を目指す人を支援する団体も数多く存在する。
日本ではまだその支援する環境が整っておらず画家として生きていく事は不可能と言う人が多い。
その事に気付いた僕は
日本人と同じ事をしていても同じ結果しか待っていないと悟り、全く違う道を歩んでいく事にした。
独自で考えた画家になる方法は見事成功し、
今では日本でも海外でもどこに住んでいても絵を描いて収入を得るまでに成長できた。
僕の歩んできた道についてはZiNARTメールマガジンで詳しく語っているので興味があればどうぞ。
豪邸には天使がいた
最近はジョンの家に入り浸るようになり、バイロンベイの街でお金を稼いだ後はジョンの家のソファーに座りながら映画を観る日々を過ごしていた。
ジョンには3人の子供がいる。
外国人の子供は本当に可愛い。
一番下の女の子は天使のような笑顔で僕の腕を噛んでくる。笑
そして次男は毎日粘土でアートを作って楽しんでいる。
将来は凄いアーティストになるのかもしれない。
長男は英語もロシア語も流暢に話す事ができ、ギターも演奏する事ができる天才肌だ。
僕は彼に話しかける時は日本語で話しかけていた。
この年でロシア後も英語もペラペラになったのだから日本語で話しかけていれば理解できるようになるかもしれないと思ったからだ。
海外に行かなくても画家にはなれる。
この日はジョンがBBQの用意をしてくれた。
外国人はパーティーが本当に好きだ。
例え1人で海外に旅に出たとしても必ず声をかけてくれる人が現れ、そこで仲良くなって絵の依頼も頂ける事もあった。
日本から外国に行くとなると飛行機を利用しなければならないためか何故か大きな旅と想像してしまう人が多いようだが、実際は日本国内の旅行とそれほど変わらない。
英語環境ではあるが、日本人は全世界のどこの国にも滞在しており、
日本人が集まる宿が必ずあるのでそこを頼りにして行けば国内旅行と何ら変わらない生活を送る事ができる。
一度海外にでてしまえば今まで経験できなかった体験が待っており、アーティストにとってはかなり良い刺激を得る事ができると言うのに・・・
僕の専門学校時代の友人も僕のように海外で活動すると話してはいたが未だに実行には移せていないようだ。
画家になりたいと思う人は頭より身体が動くタイプの人の方が成功する確立は遥かに高い。
思った事をすぐに行動に移せる人と移せない人では将来が大きく変わってくるだろう。
しかし、これは海外に行かなければ画家にはなれないと言う事ではない。
1つだけ方法があるのだが、これは日本に住みながらも継続できる根性がある人だけが成功できる方法である。
それは僕の歩んできた道を同じように歩だけ。
簡単ではないが、少なくとも今まで絵を描いて生活できるようになっていないのなら
確実にこちらの方が絵を描いて生活できるようになる可能性は遥かに高い。
僕はそのようなやる気のある人達をサポートしていきたいと言う思いからZiNARTメールマガジンを立ち上げたのだ。
高い絵でも購入する育ち方。
オーストラリアで出会った人達は高い絵でも買う人が多かった。
これは絵の価値観が日本人と違う事も理由の1つになっているのだが、育ってきた環境の中でアートが普段の日常に溢れている事も理由の1つだと感じた。
家には必ずと言っていい程大きな絵を飾っている。
そんな環境で育つ子供は絵は家に飾るものと言う強い認識で育っていく事により、絵を買う事にあまり抵抗がなくなるのだと言う。
もちろん日本でも高い絵を買う人はいるのだが、大抵の場合が生活に余裕のあるお金持ちの人達である。
この事実を知ってしまうと普通のやり方では日本で画家になる事がどれほど難しいのか理解できる。
この事に気付けたので海外で画家になる方法を探すために旅にでて本当に良かったと思う。
この事に気付かなければ今頃会社に就職して休みの日に必死に絵を描く生活をしていたかもしれない。
人生を大きく動かす時、かならず「気付く」出来事がある。
僕の場合は日本と外国の絵の価値観の差に気付く事ができたので結果的にそれが活動力に変わり、今の自分が構築されているのだ。
もしも、あなたが今まで絵を描いてきて全く何も進展していないのなら「気付く」必要があるのかもしれない。
今までと同じ方法で活動していては同じ結果になると言う事である。
そこに気付かなければならない。
気付けたなら次は新しい活動方法にチャレンジする事をお勧めする。