ついにオーストラリアの絵描き修行の旅が終わろうとしている。
「誰でも画家になれる!」
そう思える充実した旅だった。
ここで少し質問をしたい。
あなたは今現在絵を描いて生活できているだろうか?
日本に住む90%以上、もしくはほぼ100%の人が絵だけでは食べていけないと応えるのではないだろうか?
僕もかつてはそうだった・・・
しかし、このオーストラリアの修行の旅では画家人生の基盤となるものを得る事になり、今ではなに不自由ない生活をしている。
オーストラリアの旅の最後は、ストーカーに付きまとわれて逃げるように日本に緊急帰国を決断してしまったが、この旅では様々なスキルを身につける事ができた。
ケアンズで旅がスタートした時は英語を一切話す事ができず、ホテルの予約をとる事すらできなかったが、旅をして1年経つ頃には英語も普通に話せるようになり、様々な国の友人ができた。
画力向上と画家になる方法を探すために旅にでたが、何から始めていいのかわからなかったので、とりあえず公園で絵を描く事からスタートした。
そこで数多くの人とふれあい、絵の依頼まで頂けるようになった。
よく海外で活動したいけど何をしていいのかわからないし
怖いから行く勇気がないと言う人が僕の所へと相談しにやってくる。
世界画家旅人を見て頂くとわかると思うが、僕も最初は何から始めていいのかわからなかったのだ。
とりあえず行動していれば、少しずつまわりに人が集まってきて何とかなるものなのだが・・・
結果が見えないから、怖いから英語が話せないから・・・
これらはただの言い訳である。
皆スタート地点は一緒だ。
最初は苦労するが1年も経てば自分で考える力がつき、行動力もつく。
そして自分の力でトラブルを回避する事によって、それが自信に繋がるのだ。
オーストラリアでは知らない田舎町にバスにおいていかれたり、車が山奥で故障して合計40万円程度の無駄な出費をしたり、真夜中の草原のど真ん中で鍵を車の中に入れたままロックしていまい、身動きがとれなくなったり・・・
トラブルは何度もおきたが、今となってはいい思い出だ。
バイロンベイでは何度も絵の依頼を頂けるようになり、お金も貯金できるほど稼げるようになっていた。
とにかく本当に濃い1年を過ごす事ができたのだ。
それにたった1年で出来る事の幅が増えたのを実感している。
例えば1年前にはできていなかった
・英語
・外国人とのコミュニケーション
・絵の依頼を頂く
・絵を描いて収入を得る
・迫力のある絵の描き方
・0円で数ヶ月過ごす
・気を操る
などなど・・・
ここでは全ては伝えきれないほど様々な事を学び、それが実力となり自分自身にも大きく自信がついた。
そんな僕の人生の基盤となっているオーストラリアの旅を今日で終える。
冒頭でも話したが、セカンドVISAを手に入れるために働いていた農場でストーカー被害に合ってしまったからだ。
友人と離れるのは悲しかったが、ストーカーがいる場所には一瞬たりともいたくなかったので緊急帰国を決断させられた。
そんなわけで日本行きのチケットを購入して、ゴールドコーストに住む僕の絵のクライアントさんの愛理さんに別れの挨拶をする事にした。
彼女はグラフィックデザイナーで超高層タワーマンションに住んでいる。
愛理さんと合流してそのままゴールドコーストにある動物園に行く事に。
セカンドVISAを手に入れるために今まで働いていたが、そこはストレスだらけの生活だった。
朝から夕方まで農場でイチゴを狩り、シェアハウスでシャワーを浴びようとしても水しかでず、トイレにも鍵がない。
そしてうんこをすると流れない事もあった。
その上ストーカーに付きまとわれる始末・・・
しかし、僕は今動物園で自由に遊んでいる。
プライベートもないストレスだらけの生活から解放された僕の心は踊っていた。
夜はカジノに行って数千円負けてしまったが、自由を得た僕の心はそんな事では落ち込まない。
愛理さんとオーストラリア最後の夜を過ごし、次の朝ゴールドコーストの空港へと向かう。
1年ぶりの日本が楽しみで仕方ない。
オーストラリアから飛行機で約8時間。
関西空港につくと母と弟の友達が迎えにきてくれていたので、そのまま念願のうどんを食べにいく事に。
久しぶりに食べるうどんは美味しい過ぎる・・・
やはり日本食は最高だ。
世界で一番美味しい。
こうして僕のオーストラリアの旅は終わりを迎えたのだが、数ヶ月後・・・
僕は海外の刺激的な生活が忘れられず、次は画家として世界中をまわる事になる。
もしも、あなたの今の現状が何も進んでいないのであれば、それを変えるしかない。
今の日本のアート業界で成功するには、並大抵の努力では補えないものがある。
その現状を変える一番簡単な方法は海外を旅する事だと僕は思う。
僕のしてきた方法なら誰でも挑戦する事ができるし、
すでに世界画家旅人で語っている。
チャンスを逃さないためにも思い切って行ってみてはどうだろうか?