以前訪れたマリファナの村ニンビン。
ここでは毎年5月にお祭りが開催され、
世界中からこの小さな村に遊びにやってくる。
一応オーストラリアはマリファナは違法のようだが、
ニンビンだけは暗黙の了解で警察も口をださないらしい。
行った事のない人からすると
麻薬中毒者の村というような想像をするかも
しれないがニンビンは本当にのんびりした村で
治安も良く、人々も陽気に過ごしている良い村である。
以前もこの村を訪れた時に
確実にマリファナを吸っている
オシャレな白目おじさんと出会ったが、
その時も皆ものごしのやわらかい口調で
僕の質問に応えてくれた。
僕はバイロンベイに数ヶ月滞在していたが、
セカンドワーキングホリデーVISAを
取得するために農場で働かなくてはならない。
車で農場の仕事を探しにいくついでに
このお祭りの事を知り、楽しそうなので
少し寄ってみる事にした。
MardiGrass
このMardigrassというお祭りは
年に1度のマリファナの収穫を祝う祭りで、
町の至る所にマリファナを販売しているお店がある。
これはどれだけ良質のマリファナを育てたか
競い合っているお店。
店の前には人だかりができており、
外国人特有の「フォー!!」っという
完成で盛り上がっていた。
ここでもバスキングでお金を稼ぐ人が大勢いたが、
僕は祭りがどんな感じなのか見にきただけなので
お金を稼ぐ事はしなかった。
この少年もギターを持ちながら
バスキングをしているようだ。
「おれはこれだけ稼いだんだぜ!」
っと言いたそうな顔でポケットに入った
小銭をジャラジャラ見せつけてきたので
「引いてよ!」と頼むと・・・
多分この子はギターを持っているだけで
引く事はできない。
ずっとギターの弦を触っているだけだった・・・
町のはずれにはヒッピーが住んでいる町が立ち並び、
色合いは虹色を主に使用している。
ヒッピーはこの町で毎日マリファナを
吸いながらのんびり暮らしている。
警察は何もしないの?
これだけ堂々とマリファナのお祭りをして
警察は何もしないのか?
っと言うとそうでもない。
ニンビンの村の中は暗黙の了解で
手出しはしないようにしているが、
ニンビンの村に入る前の一本道で
車を適当に止めて警察犬と共に
マリファナを持っていないかチェックをしている。
最近ではアメリカや他の様々な国で
マリファナの合法化が進んでいるためか
オーストラリアでも一応違法ではあるが
あまり重罪には扱っていない。
日本人からすると「何でだ!?」
っと理解しがたい事ではあるが、
世界を標準とするとマリファナは
依存性も低く、むしろアルコールの方が
危険度は高いという事をアメリカの
オバマ大統領も国会で公言していた。
このような国の考え方の違いを目の当たりにし、
僕は1つの疑問が浮かんだ。
日本ではマリファナ=違法麻薬
のような伝え方をしているが、
マリファナを吸って楽しくなるのはダメなのに
アルコールを飲んで楽しくなるのはいいのか?
それならアルコールも違法にしなくていいのか?
っと思うようになってきた。
もちろん日本ではやってはいけないと
法律で決まっているのでやってはいけないと
思うが、実際問題身体の健康被害や
犯罪率を見てもアルコールの方がその確立は高い。
旅は時に何が正義で何が悪なのかを
わからなくさせられる事がある。
ちなみに覚せい剤やその他の人工的に
作り出されたドラックは全世界共通で禁止されている。
それにはそれほどの危険性があると
世界から認識されているからである。
っとは言っても結局の所、
お酒もタバコも違法麻薬のどれにも
手を出さないというのが一番良いのだ。
良い子は何もしないようにしよう!
泊まる所は?
このお祭りの時期に困るのが宿泊施設である。
世界中から多くの人が集まるので
どこの宿も満室になってしまっている。
それにニンビンの村にある宿は少なく、
他の宿はこの村から10km以上離れた
山の奥地にあるようだ。
僕の場合はバイロンベイで車を買ってから
ニンビンに来たので駐車して車の中で
一夜を過ごす事にした。
っと言うより、車に住んでいたので
僕にとってはこれが普通の事であった。
僕のお勧めしたいのが
ニンビンにあるキャンプサイト。
ここなら満室になる事もないし、
テントを持っていれば好きな場所に
組み立てて寝泊まりする事ができる。
オーストラリアの5月は冬に突入する頃で、
夜はかなり気温が落ち込むため防寒着は
絶対に必須である。
祭りの様子
夜は人がさらに増え、お祭り騒ぎに
拍車がかかってきた。
村の至る所でファイヤーポイを
まわしてバスキングでお金を稼いでいる人が大勢いた。
観客はいつもどおり「フォーーー!!」
っとその場を盛り上げながらコインを
帽子の中に投げ込んでいた。
外国は本当にパフォーマンスにお金を
払う事が普通になっている。
恐らくチップを払う習慣が
そうさせているのかもしれない。
こう考えると日本で商品を販売しない
バスキングスタイルでやっても
外国ほど稼ぐ事はできない。
もしも火を扱うのなら許可をとる
必要もあり、それが面倒なので
僕は日本では沖縄以外ではあまり
ライブペイントはしない。
今回はニンビンのお祭りの様子をお伝えした。
このままセカンドVISAをとるために
農場地帯で有名なスタンソープと言う街に
行く事になるのだが、その道中・・・
最悪の出来事が起こる。
山の中を車で走っている最中に
まさかのアクシデントに遭遇してしまったのだ。
その話は次回に語っていこう。
PS.
楽しいお祭りではあったが、
僕は1度いけばもう十分っと言う感じであった。
小さな町に数多くの観光客が
押し寄せるので人混みはさけられない。
僕は人混みが苦手なのだ。
しかし、1度は行ってみた方が
カルチャーショックも味わえて
良いのかもしれない。
カテゴリ:オーストラリア絵描き修行の旅