絵描きとして生活するなら日本の洗脳教育から抜け出そう!

沈みゆく夕日の景色と交差するように次々と暗闇に浮かんでくる街の明かり。

 

チェコの首都であるプラハの街を一望できる丘の上で、ビールを飲みながら明日は何をしようか考えていた。

 

僕は絵描きをして生活しながら世界を旅している。

 

 

世界の旅にでた目的は世界各国の絶景から絵のインスピレーションを頂くため。

 

 

そしてプラハに来た目的は、日本では絶対に許される事はない
4万人の人骨を使った人骨教会

新しく描く絵のインスピレーションを受けるため。

 

もうすでにその目的は果たしてしまったので、次はどの国にいくのかプラハの丘の上で考えている所だったのだ。

 

 

旅をしていると自分がいかに小さな範囲で生きてきたのかを痛感してしまう。

 

 

日本の常識では考えらないような事も海外では普通に起こりうる。

 

 

日本では絵で生きる事は、非常に難しい事であり、日本の一般的な常識だと「不可能」あるいは「一生貧乏」というようなネガティブな考え方しかされない。

 

しかし、僕は旅の始まりであるオーストラリアでそのようなくだらない日本の常識が間違えている事を身をもって体験してきた。

 

 

海外なら思っているより簡単に絵を描いて収入を得る事も可能である。

 

その証拠として僕の

オーストラリアの旅の記録を見ていただければ理解できると思う。

 

よく日本で活動している絵描きの人達から「どうすれば絵で生活する事ができるのですか?」っと質問がくるのだが、一番良い方法はやはり旅に出て、頭の中にある日本での常識をぶち壊す事が先決だと語る事が多い。

 

 

しかし、それでも海外にでるのが怖いという人が多く、結局今までと同じような個展をしたり、公募展にだしたりというような活動を続けてしまい、今までと同じ道を歩んでしまう人が後をたたない・・・

 

 

 

海外に出るのが怖いという人のために、僕が旅の中で得た知識である「日本でも絵を描いて生活していける方法」っというものをZiNARTメールマガジンの中で伝えているのだが、それすらも実行に移せない人はもうどうしようもない。

 

 

 

なぜ頭の中だけで考えて行動に移さないのか不思議で仕方がない。

 

 

 

僕は昔から何かを頭の中で決断した時から、すでにそれにむけて行動に移すようにしている。

 

例えば絵描きとして生活していこうと決めた瞬間に、その先の夢物語を想像するのではなく、現実的にその夢まで到達できるプロセスを頭の中で組み立てるのだ。

 

 

 

最初の内は現実的な夢へむかうためのプロセスというものは漠然としてて良い。

 

 

なぜならそのプロセスをガッチリ固めてしまうと、壁が現れた時に立ち直れないほどのダメージを受ける可能性があるからである。

 

壁が現れた時でも必ず他の抜け道が存在するものなのだが、ダメージが大きすぎるとその道すらも見えてこずに立ち止まってしまう事もある。

 

 

僕もそのプロセスの途中で「絵の就職をする」という所でかなり大きなダメージを受けてしまった。

 

 

しかし、その時に抜け道を発見させてもらえたのが「旅」なのである。

 

旅をしていると自分がいかに小さな事で悩んでいたのかを痛感できるようになり、さらに様々な人との出会いもあり、色んな生き方があるんだなと実感できる。

 

 

 

そうなると気持ちも楽になり、また新たなプロセスが頭の中に浮かんでくるのだ。

 

 

この経験から僕は「将来あれをしてこれをしてこうなりたい」っと言いながらも行動に移せない人には旅をする事をおすすめしている。

 

 

 

旅にでるという事は行動に移すという事。

 

 

1度行動に移してしまえば、考え方の変化や行動すればできるんだという経験を得る事ができるので、次のステップへと繋がる可能性が高いからである。

 

 

 

しかし、これだけ言っても旅にでる事もなく、行動に移す事もせずに、ただただ頭の中で「これからこうしよう」と思うだけで行動に移せる人は少ない。

 

 

その原因は何なのかと考えた結果、ある一つの結論へとたどり着いた。

 

 

 

その結論とは・・・

 

 

 

「日本人は洗脳教育によって支配されているからではないだろうか?」

 

っと言うものである。

 

学校の教育では集団行動を義務つけられ、同じ事を学び、皆同じような道を歩む事が常識なんだと教育されてしまう。

 

 

 

勉強していい高校に入学して良い大学に行けばいい職につける・・・

 

高校に行かない人は良い職にもつけず、これから先、苦労する人生を歩む・・・

 

 

 

 

このような事が教育の過程で常識だという認識を埋め込まれてしまっている。

 

 

夢に向かって行動に移す前に「皆がしていない事をすると失敗する」っという事を洗脳教育によって無意識の内に頭の中に刷り込まれているのではないだろうか?

 

 

これは心理学でいう「パンドワゴン効果」というものの真逆の効果と言える。

 

パンドワン効果とは「皆がやっている事なら正しい」という人間の思い込みの効果なのだが、日本の洗脳教育はまさにその逆の道を歩ませる要因になっているような気がする。

 

「皆がやっていない事は正しくない」っという逆パンドワン効果を今の日本の洗脳教育から学んでしまい、結果的に夢に向かって突き進む意欲の邪魔をしてしまう。

 

 

夢を叶えたいと思う反面、この逆パンドワン効果があるため、口だけで「あれをしてこれをしてこうなりたい」っと言いつつも「皆がやっていない事だから失敗する」っという思い込みがこの中途半端な人達を誕生させているのではないだろうか?

 

 

そのくだらない常識を打ち破った人だけが見る事ができる世界がある。

 

 

 

 

結果を待っていても行動しない限り結果はでない。

 

 

 

 

それなら考えるよりまずは行動する事の重要性に気づかなければならない。

 

 

 

 

それに、あと一つ重要な事をお伝えしておきたい。

 

「今はこれからどうするか考えている」

 

「まだ今じゃない」

 

このような考え方をしている人の多くは「今はとりあえず止まって考えている」っと思い込んでいるようだが、実はこの考え方は止まっているのではない・・・

 

 

 

後退しているのだ。

 

 

 

人は生まれた瞬間から一時も休まずに死に向かって走り続けている。

 

その時の流れの中で行動するかどうか、止まって考えているという事は実は後退しているという事に気づかなければならない。

 

 

 

さら言えば行動に移し始めた時点で初めて止まっているという事になる。

 

 

 

死に向かって走るスピードよりも、さらに早く行動に移せた時こそ初めて前進できているという事になるのだ。

 

僕の言っている意味がわかるだろうか?

 

 

とにかく、絵を描いて生活するという事と今すぐ行動に移すという事は親密に関係している。

 

まずはそこに気付く事こそ絵描き人生の第一歩を踏むという事なのである。

 

 

 

プラハの夜景を見ながらそのような事を1人で考えていた。

 

まわりにはカップルがキスをしながら愛を語り合っている。

 

 

 

中にはディープキスをして今にもやってしまうのではないかというようなカップルもいた。汗

 

僕には関係ない事だ・・・(一人なので)

 

そんな事を思っていると、すぐ隣で夜景を見ていたカップルの男性の方が衝撃的な告白をしているのが聞こえてきてしまった。

 

「cau you marry me?」

 

僕は「え!?」

 

っと思い、バレないように横目でカップルの様子を伺うと男性は何やら小さな箱のようなものを女性に見せている・・・

 

 

そこにはオレンジ色の電灯に照らされた結婚指輪が輝いていた。

 

 

女性は満面のえみで「YES!」っと答える。

 

 

言うまでもなくキスをするカップル・・・

 

 

本当に幸せそうな彼らの表情を見て、僕は小声で「Congratulations」と言い、ビール片手に彼らに乾杯する素振りを見せた。

 

 

すると男性は横においていたビール瓶を持ち、僕に乾杯をする素振りを見せて「Thank you」と少し大きめの声で答えてくれた。

 

そんな彼らを後に僕はプラハの街を歩きながらオシャレな街並を写真におさめていた。

 

なんだこれは・・・

 

写真を撮りながら歩いているとベロベロに酔っぱらった若者が写真を撮ってほしそうだったので撮ってあげた。笑

 

仲間と知らない土地にきて浮かれているのであろう。

 

 

最後のプラハの街を満喫した僕は宿に戻り、ベッドの上で「明日はスロバキアに向かおう」っと決断するのであった。