画家が絵を売るためには絵の価値を伝えるという事を考えなければいけない。
っとは言っても何をどうすれば良いのか分からないという相談を数多く頂く。
もしも、あなたがHPなどに絵の写真をのせてタイトルをつけただけで放置しているのなら、相手にその絵の価値が伝わる事はない。(現実世界での活動で上手くいっている人は別)
何故これではその絵の価値が伝わらないのか、明確な答えを出せるだろうか?
答えを出せるというのなら今回のこの記事を読む必要はないが、恐らくハッキリとは分からないという人の方が多いと思う。
今回は、絵の価値の伝え方とその順番について質問されたメールとその答えの返信メールを皆さんに共有しようと思う。
三重県在住/Tさんの相談 (実名は出さないように言われた)
いつもお世話になっておりますTと申します。
毎回メルマガでは本当に濃い内容で、その情報量に驚くばかりです!
僕も地道に活動はしているのですが、過去に個展をして絵を買ってくれる人もいましたが普通に生活できるレベルにはまだ到達出来ていません。
そして気になったのですが、ZiNさんはHPなどで間違った絵の価値の伝え方をしている人がほとんどとおっしゃっていましたが、具体的に正しい絵の価値の伝え方と間違った伝え方というのはどのようなものなのでしょうか?
もしよろしければ、正しい方法と間違っている方法を教えて頂きたいと思います!
あと外国人と日本人では絵に対する価値が全然違うという事ですが、その価値の伝え方もそれぞれに合わせたやり方というものがあるのでしょうか?
毎日沢山の相談メールに対応してお忙しいと思いますのでお時間のある時にでも教えて頂ければ嬉しいです。
このような同じ内容の相談メールが何通も届いたので今回はこの返答を記事にして記録しておこうと思う。
絵の価値の正しい伝え方と間違えた伝え方、外国人と日本人への価値の伝え方の違いを教えてください。
こんばんは!ZiNです^^
絵の商品の価値を伝える時、外国人と日本人ではその方法は別で考えた方がいいですよ!^^
僕は世界の旅の中で強烈に感じた文化の違いの一つなのですが、外国人は普段の生活からアートが身近なものとなっており、さらにチップを渡すのが当たり前の文化が強く根付いています。
なので外国人は自分自身が素晴らしいと思った絵画には、例えその人が有名でなくてもお金出して購入しようとしてくれる人が多いですね。
一方まだまだそのような文化が浸透していない日本には日本人にあったアプローチの仕方というものを考えなければいけません。
このアプローチの仕方というのが絵の商品価値の伝える順番として必要な考え方です。
日本人はブランド物を好む傾向にある国民性です。
アメリカを訪れた時も、シャネルやビトンの専門店の前に並んでいるのも日本人がかなり多かったです。
それほど日本人はブランド物に弱いという事ですね!
そしてこれは絵に関しても同じで、日本人は全く見ず知らずの人の絵よりもすでに有名になって絵に価値があると世間一般的に認識されている人の作品の方を購入したいと思う人が多いです。(あくまでもここは人によりますが、その割合が多いという話)
絵を購入してもらえた時の事をよく思い出して欲しいのですが、その人は昨日今日あったばかりの人でしょうか?
恐らく確率的に見ても以前からの友人関係や親しい中であるか、もしくはこれまでのTさんが頑張ってきた画家活動をよく知っている方、もしくはSNSなどで親交を深めて興味を持って個展に来てもらえた方ではないでしょうか?
ここが日本人へのアプローチとして大切な所なのですが、まずは絵を見てもらうのではなく自分という人間を知ってもらう所から始めなければいけません。
どんな人生を歩んで来た人なのか?
どんな気持ちで作品に魂を込めているのか?
今までどんな活動をして来たのか?
どのような考えを持っているのか?
このような人間性が相手に伝わる事で共感、憧れ、尊敬、親近感などの感情が相手に芽生える事で初めて絵に価値を感じるわけですね^^
僕も日本人気質なので、全く知らない人の絵よりかは陰ながら応援していて頑張っている人や憧れを抱く先輩方の作品を購入したいと思います。
SNSなどで知らない人の絵を見て「この絵凄い!」っとなる事もありますが「自分のものにしたい!」っとまでは思った事がありません。
結局は人と人との心の繋がりが大切なので、まずは一人の人間としての関係性から育てていく必要があるわけですね!
しかし、この考え方を知らずに間違えている人をよく目にします。
多くの人は「とにかく絵を見てもらおう」っという気持ちが前に出て来てしまい、ブログやHPに絵とタイトルを並べて終わっているだけの人がかなりいます。
恐らく目にした事があるのではないでしょうか?
HPだとそれ自体に集客力がないので、現実世界での活動が上手くいっている人でないとHPを観覧してもらえる人の数もそれほど増える事はありません。
現実世界での活動で上手くいっている人と言うのは、個展やライブペイントなどで直接お客さんと触れ合い、SNSなどで交流して人と人との繋がりを強化できている人です。(ここのアプローチが上手い人はSNSだけでも交流を増やせています)
そしてHPではなくブログの場合、文章を書くと言う機能がついてますし、検索エンジンにその記事が載る事によりお客さん側からブログに訪れてくれる仕組みとなっています。(専門的に言うと個人ブログはSEO対策ができれば検索結果上位に掲載される記事数が増える事に訪れて訪れる人の数も増えてきます)
そしてさらにブログの場合、最初に読者さんが求めいているものと言えば間違いなく「情報」です。(自分でブログのURLを貼り付けて宣伝した時を省きます)
この情報を求めているお客さんにいきなり絵を見せつけても「知りたい情報がない!」っとなり、ページを閉じてしまうわけですね!
これでは絵の価値を伝えるどころか絵を一瞬みて終わりです。
なのでまずはブログの場合
お客さんのためになる情報を提供する。
↓
興味を持ってもらう。
↓
プロフィールなどを見て親近感や憧れの感情、気になる人という位置付けになってもらう。
↓
ブログのリピーターになる。
↓
SNSやFacebookのファンページや今の時代はメルマガ、LINEなどで繋がって交流を深めていく。
↓
ここまできて初めて真剣に絵を見てくれます。
そしてここから関係性を築き上げていくわけです。
間違っている人はこの工程を知らずにいきなり絵を見せようとして一番見られるページに絵を載せるか、毎回の新しい記事で絵を載せて「新しい作品〜」などのような簡単な文章か日記のような記事しか書きません。
まずはブログなら「人のために何ができるか?」っという所から始めていき、そこから先に繋がるプロセスというものを考えていく必要があるわけですね!
ああだこうだスキルが重要だなんだと言っても最後は結局人と人との繋がりが強いです。
そして人と人との繋がりを最も効率良く増やしてくれるのが旅です!
でも旅に出れないと言う人は、ブログで上手く自分という人間を発信するか現実世界での画家活動でインパクトのある事をしてHPに人を集めたりSNSで交流したりする事が効果的ですね!
このSNSもやり方があるのですが、それを話すと長くなりすぎるのでとりあえず僕のインスタグラムを参考にしてみてください。
結局は人と人との繋がり。
これはどんな分野においても個人で活動していこうと思う場合は同じだと言える。
そして「人のために何ができるのか?」っと言う事を常に考えて行動していれば、やがてはそれが仕事と上手く繋がる事となるのだ。
人それぞれやり方もあるが、成功している人は共通してこの人との繋がりや自分という人間を知ってもらうための営業活動が抜群に上手い。
知り合いのアーティストにもその営業が上手い人が何人かいるが、その内の一人を記事にしたので参考までに。
しかし、今回話した事は、簡単に実行できるものではない。
それをするのにも画力も必要であるし、知識や情報も必要なのである。
つまり、絵以外にも学ばなければならない事が沢山あるという事。
僕は今はメールマガジンでその全てを教えているが、この活動もいつまでするかわからない。
今は日本でその才能を開花させずに埋もれてしまっているアーティストに、知識という武器を与える活動をしている。
が・・・
いつかは沖縄、東京、NYでの個展と年末年始のハワイライブペイントと沖縄でキャンプペイント企画、絵画教室に活動を絞ろうと思う。
なので今の内に何か画家活動で思い悩んでいるなら直接僕に連絡をしておいてほしい。
PS.
あまり戦略的な事を言うと僕的にも不利になるが、今回のような質問が多すぎたので思い切ってここで本音を語らせて頂いた。
僕の場合、海外との繋がりもあるのであまり気にする事はないが、これもアーティストを育てるために仕方のない事だと割り切っていこうと思う。