AUTHOR

画家ZIN

右乳を触ると願いが叶うミュンヘンの旅

ミュンヘンのマリエン広場の入り口付近にある女性像の右乳に手をあてながらフィリックスが言った。   「右乳だけ色変わってるだろ?これ皆が触るからだよ!」   「何で触るの?」   「右乳を触ると願いが叶うと言われているんだ!俺も何回も触ってるよ」   そう言いながらフィリックスは女性像の右乳をなでるように触っている。   「それでフィリックスの願いは […]

ウォッカの一気飲みはドイツ人の友情の証

雲一つない空の上を太陽が少しづつ登る。   建物の影と入れ替わるように太陽の光が街を覆い尽くしていく。   時間が経つにつれてスーツを着こなしたサラリーマンが駅に向かって歩く姿が多くなってきた。   ブランド物なのかどうか僕には一目で判断はできないのだが、外国人がスーツを着ると様になり、例えそれが安っぽい生地のスーツでも僕の目からすれば高級に見えてしまう。   […]

心霊写真さえも利用して画家として生きる。

いつもは小説風に世界一周画家の旅を書いているのだが、今回に限っては少し不可解な出来事が起こったのでその事について話そうと思う。   以前、日本人もドイツ人にもあまり知られていないドイツの大自然を紹介した。   《関連記事》 日本人の知らないドイツの観光地!キングスレイク!   視界に収まりきらないほどの大きな山々が連なるその間にキングスレイクと言われる美しい湖がある。 […]

画家の仕事をしながら嫁の介護と子育てをする生活

先日、画家の仕事をしていて本当によかったと思う出来事があった。   かなり追い詰められたピンチの状態だが、画家の仕事をしていたおかげで何とか乗り越える事ができそうだ。   先日、僕の第一子が無事誕生した。 これからは嫁に子育ては任せて僕はハワイでのライブペイントや世界中での画家活動、沖縄、東京、NYでの個展、沖縄でのキャンプペイント企画をしていく予定なので、その準備にとりかかろ […]

日本人の知らないドイツの観光地!キングスレイク!

澄んだ朝の空気を肌で感じる。   僕はベットの上で仰向けのまま天窓から優しく差し込む光を寝ぼけながらボーッと眺めていた。   それはすりガラス越しにほのかに見えていたが、やがてはピントが合うようになり、意識も段々ハッキリとしてくるのを感じる。   どうやら昨日はドイツビールをたらふく飲んでしまい、いつのまにか窓も閉めずにベットで寝てしまっていたようだ。   […]

年齢別に分けた絵で生きる夢を追う時の考え方。

突然だがあなたには絶対に叶えたい将来の夢はあるだろうか?   僕は18歳の時に「絶対に画家になる」と決断し、高校卒業後から20代後半までは本当に地獄のような生活をしてきて、ようやく絵を描いて生活できるようになった。 何か夢を追いかけるのには苦労するのは当然なのだが、多くの人はその苦労が苦しくて夢を諦めてしまう。   その中には本気で挑戦すらする事もなく、諦めてしまう人もかなり多 […]

海外からの絵の依頼を手にする人の条件

日本人の絵描きやアーティスト、芸術家にとっては海外からの仕事を受けた事があるというだけでその活動経歴に大きなインパクトを与える事になる。   なぜなら、ほとんどの日本人が英語を話す事ができなかったり、海外での活動に強い憧れを抱いている人も多いからである。   僕はこれまで世界43ヶ国以上を旅しながら画家の仕事をしてきた。 そこで多く寄せられる声が   「1人で海外いっ […]

ドイツ人の友人宅に泊まりにいくと豪邸だった画家の旅。

「ひと昔前まではパスポートが必要だったけど、今は普通に通えるから便利になったよ」   運転席の窓から肘を突き出し、車内に吹き込む風を感じながらミッチェルが答えた。   オーストリアからドイツのトロストベルクへ向かう道中、国境付近に到着したが、ポスポートを見せる事もなく国境を超えたので僕は尋ねた。 「国境を超えるのに入国審査しないでも大丈夫なの?」   これまでの旅で国 […]

絵の依頼を頂いたオーストリア最後の日

太陽の光が差し込む窓側の席に座り、午後の穏やかな時間を演出するBGMに耳を傾けながら僕は久しぶりにまともな食事をとっていた。   一昨日、大雨に打たれながら野宿したおかげで少し体調を崩してしまい、昨日はザルツブルクの観光を早々切り上げ、ホテルのベットに沈むように夜の8時には眠りについてしまのである。   起きた時にはすでに時計の針がちょうど午後を指しており、よく眠ったおかげなの […]

お金は情熱を食いつぶす!画家には必要ない!

最近、僕の中で大きな考え方の変化が起こった。   それは「画家にとってお金はそれほど必要ない」っという事である。   十分に生活できるほど絵の収入があるのに何を贅沢な事を言うんだとクレームをもらいそうなので、この話を世界画家旅人で話していいものか自分の中でも葛藤はあったのだが実際、本当に僕は今少し悩んでいる。   夜寝る前に、嫁にも相談した。   もちろん生 […]